【君主論】ナポレオンから学ぶ赴任直後の駐在員の心得

こんにちは、ダラス駐在員のアポロです。

今日は君主論と駐在直後の駐在員が心得るべきナポレオンの実例を紹介したいと思います。

君主論を読んでリーダーシップについていっしょに勉強しましょう。

目次【本記事の内容】

君主論とは

リーダーシップのバイブルともいえる君主論

あなたは読んだことありますでしょうか。

駐在員はひとり駐在もありますが、だいたいが部下を持つことになります。

その部下も現地社員(ローカル社員)で、日系企業の場合は日本人の現地社員がいることももちろんありますが、アメリカ駐在ならアメリカ人、メキシコ人、カナダ人、アジア各国と人種が豊富です。

その現地社員を何人も配下に置き、駐在することになります。

僕は日本で直属の部下を持った経験がなく、自分のできる範囲で担当業務をこなせばよかったのですが、渡米してアメリカ人などの現地社員を初めて部下として持つことになりました。

日々の業務指示から毎年のボーナス査定まで、権限が大きくなりました。

駐在員としてリーダーシップを学ぶために、古今東西のリーダーシップ論をまとめた君主論を読んでみました。

君主論は孫子の兵法からクリステンセンまで幅広くまとまっています。

著者はフィレンツェの外交官でもあったマキャベリという方です。

自ら仕掛けよ、の言葉で有名なマキャベリですが、君主論を読めば何かひとつは自分の心に刺さる言葉が見つかることでしょう。

渡米してリーダーシップに悩む前に一読をオススメします。

もちろん駐在員だけでなく部下を持つ全ての社会人は読んでおいて損はないでしょう。

君主論関連の本は多数あり、マンガやアマゾンオーディブルでも君主論を聴くことができます。

僕が読んだ超訳君主論は、優しく解説していて読みやすかったです。(正確にはオーディブルで聴きました)

オーディブルは月額1500円ですが、実質聞き放題で、しかも初月無料となります。

ナポレオンから学びたい駐在直後の駐在員の心得

君主論はそのときどきによって心に染みる言葉が異なってきます。

この記事では超訳君主論の中で紹介されたナポレオンについて、海外駐在の立場に置き換えて説明します。

ナポレオンは将校になって最初から尊敬されたわけではありませんでした。

ナポレオンは部下とともに寝食をともにし、ともに戦い、時間とともに信頼を勝ち得ました。

駐在に置き換えた場合、どういう状況が考えられるでしょうか。

日本本社からきたよくわからないおじさんがいきなり駐在員として渡米、もちろん相当のポジションが与えられます(最低でも課長職、いわゆるマネージャーやディレクターで下手したら社長などの幹部候補)。

ローカルの会社では何も実績を上げていないのにポジションだけ先に与えられます。

またアメリカ人は権力に反抗する性格ともいえます。

とりあえず権限を持った上の人には反抗したがります。

これは自分の仕事にプライドを持っている裏返しにもなるのですが、自分の意見をかなり主張もします。

自分のやり方で慣れている、誇りを持って快適に仕事をしているのに、右も左も分からない駐在員おじさんにここのルールは間違っている(たとえば遅刻厳禁にするなど)、と指摘された場合どうなるでしょうか。

間違いなく現地社員は反抗します。

確かに時間にルーズなのはよくありません。

ちゃんと働いている社員のやる気も削いでしまいます。

それでも赴任直後の駐在員から言われてもまずは反抗してしまうのです。

今まではこのやり方で問題なくやっていたと。

遅刻のような明らかな問題があったとしても、今までの駐在員が見逃してきた以上、新しく赴任した駐在員が言っても無駄なのです。

まずはナポレオンのように汗をいっしょに流して働き、尊敬や信頼を得てから必要に応じてルールを変えていきましょう。

君主論を読んだ駐在員の感想まとめ

今日は君主論から駐在員が持つべきリーダーシップについて、ナポレオンの例を出しながら紹介しました。

君主論はリーダーシップ論のバイブル的存在でもあり、部下を持つ駐在員であれば必読といっても過言ではないでしょう。

特にナポレオンの話は赴任直後の駐在員の心得にもなります。

マキャベリの書いた君主論は時として難解ですが、漫画やオーディブルなど分かりやすいメディアもありますので、気になる方はぜひ読んでみてください。

以上、少しでも参考になれば幸いです。