こんにちは、ヒルトンダイヤモンド・マリオットプラチナ・IHGプラチナのアポロです。
クレジットカードは「使っていなければ安全」と思っていませんか?
実は、カードを持っているだけでもリスクがあります。不正利用の被害は年々増加しており、日本では2024年度に過去最高の被害額を記録。アメリカでもクレジットカード関連の詐欺被害は拡大し続けています。
この記事では、不正利用の実態と「持っているだけ」のリスク、そして不要なカードの見直しの重要性についてお伝えします。
この記事を読むと分かること:
- 日本・アメリカのクレジットカード不正利用の被害状況
- 不正利用の手口の変化(偽造から情報盗用へ)
- カード番号や有効期限が狙われる理由
- 使っていないクレカを持ち続けるリスク
- 解約忘れを防ぎ、カードを整理する重要性
- アメリカのAMEXヒルトン系・マリオット系・IHG系クレジットカードを複数保有
- クレジットカードの利用・管理を日常的に実践
- ホテルクレカを中心にクレカ戦略を発信
目次【本記事の内容】
- 1.クレジットカード不正利用の被害は年々増加している
- 2.不正利用の手口は「偽造」から「情報盗用」へ
- 3.なぜカード番号と有効期限だけで買い物が成立してしまうのか
- 4.カード番号と有効期限は「推測」され得る
- 5.使っていないクレカを持ち続けるリスク
- 6.今すぐできること:お手元のクレカを整理し、不要なカードは解約を
- 7.まとめ
クレジットカード不正利用の被害は年々増加している
日本:2024年度は555億円で過去最高
日本では、クレジットカードの不正利用による被害額が2024年度に555億円に達し、過去最高を更新しました。前年(2023年度)の540億円から2.6%増加しています。
被害の約92.5%(513億円以上)はカード番号の盗用によるもので、ほとんどがECサイトなど非対面取引での被害です。フィッシング詐欺や偽サイトへの誘導により、カード情報を盗み取る手口が横行しています。
アメリカ:総被害額は約125億ドル超、カード不正は増加傾向
アメリカでは、FTC(連邦取引委員会)のデータによると、2024年の詐欺・不正関連の総被害額は約125億ドル(約1.9兆円)にのぼり、前年比で約25%増加しています。
クレジットカードに特化すると、カード不在(CNP)取引による不正だけで約100億ドル(約1.5兆円)以上の被害があり、カード不正全体の約7割を占めています。また、アメリカは世界の取引の約25%を占める一方で、クレジットカード不正の約42%がアメリカで発生しているとも言われており、不正の「標的」になりやすい市場です。
日本・アメリカともに、「カードを持っている」「番号が存在する」こと自体がリスク要因になり得る時代になっています。
不正利用の手口は「偽造」から「情報盗用」へ
かつてのクレジットカード不正利用は、物理的な偽造カードの作成が主流でした。しかし偽造にはコストや手間がかかるため、犯罪者側の手法は変化しています。
現在は、カード番号・有効期限・セキュリティコード・名義(氏名)といった「情報」を盗む手法に重心が移っています。カードそのものは手元になくても、これらの情報があればインターネットやECサイトで決済ができてしまうためです。
フィッシングメールや偽の決済ページ、データベースの流出、スキミングなど、情報を手に入れる経路は多様化しており、「カードをなくしていないから大丈夫」という考えは通用しにくくなっています。
なぜカード番号と有効期限だけで買い物が成立してしまうのか
オンラインやECサイトでの決済に必要な情報は、一般的には次の4つです。
- クレジットカード番号
- 有効期限(月/年)
- セキュリティコード(CVV/CVCなど、裏面の3桁や表面の4桁)
- 名義(カードに刻印された名前)
これら4つが揃えば、多くのサイトでカード決済が可能です。
さらに問題なのは、セキュリティが緩いサイトでは、カード番号と有効期限の2つだけでも決済を許してしまう場合があることです。名義やセキュリティコードを必須にしていない事業者も存在し、そうしたサイトでは情報が少なくても不正利用が成立してしまいます。
「カードは手元にあるから安心」ではなく、「番号と有効期限がどこかで漏れれば、使われ得る」という前提で考える必要があります。
カード番号と有効期限は「推測」され得る
クレジットカード番号には、ある程度の規則性があります。
カード番号の規則性(BIN/IIN)
番号の先頭の桁(BIN/IIN)で、ブランドや発行元の種類がある程度判別できると言われています。
- 4で始まる → Visa
- 51〜55で始まる → Mastercard
- 34、37で始まる → American Express(15桁)
- 35で始まる → JCB など
15桁や16桁の番号は、このような規則に沿って発行されているため、理論上はランダムに番号を試す「ブルートフォース」的な攻撃で、有効な番号に当たる可能性がゼロではありません。実際にはチェック digit などで弾かれる仕組みはありますが、攻撃側もそれを意識した試行を続けていると言われています。
有効期限も推測しやすい
有効期限は、発行からおおむね3年〜5年など、ある範囲に収まっていることが多いです。そのため、「将来の何年何月」を総当たりで試すような攻撃にもある程度さらされ得ます。
「番号も有効期限も自分では教えていない」と思っていても、漏洩や推測によって不正利用のリスクは存在します。特に使っていないカードは、利用明細をあまり見ないため、不正に気づくのが遅れがちです。
使っていないクレカを持ち続けるリスク
アメリカのクレジットカードは入会特典(サインアップボーナス)が豊富なため、特典目当てで新規にカードを作る方が多いと思います。その一方で、「解約し忘れてずっと持ったまま」というケースも少なくありません。
使っていないクレカを持ち続けることには、主に次のようなリスクがあります。
- 不正利用に気づきにくい:利用していないため明細を見ないことが多く、不正利用が発生しても発見が遅れがち。
- 年会費がかかり続ける:有料カードの場合、使っていなくても年会費が発生し、気づかずに支払いが続くことがある。
- カード・番号の存在自体がリスク:前述のとおり、番号と有効期限が漏れたり推測されたりすれば、不正利用の対象になり得る。
つまり、クレジットカードは「持っているだけ」でもリスクがあるのです。使う予定のないカードは、解約して数を減らすことで、被害の可能性と管理の手間の両方を減らせます。
今すぐできること:お手元のクレカを整理し、不要なカードは解約を
解約忘れや「とりあえず持ったまま」を防ぐため、今一度、お手元にあるクレジットカードを整理することをおすすめします。
次のような点を確認してみてください。
- 本当に使っているカードはどれか
- 年会費がかかっているのに、特典や利用が見合っていないカードはないか
- 入会特典だけ取って、その後ほとんど使っていないカードはないか
不要だと判断したクレカは、解約(クロージング)してさようならすることで、不正利用の対象を減らし、年会費の無駄も防げます。解約の手続きは各カード会社のウェブサイトやカード裏面の電話番号から行えます。
「どのカードを残して、どれを解約するか」を考える際は、年会費と特典のバランス、利用頻度を基準にすると整理しやすいです。使うカードを厳選したい方は、ホテルクレカの選び方や比較記事も参考にしてみてください(例:クレジットカードカテゴリ)。
まとめ
クレジットカードの不正利用被害は、日本では2024年度に555億円と過去最高を記録し、アメリカでも総被害額が約125億ドルを超えるなど、年々深刻化しています。手口も、偽造カードからカード情報の盗用へと移っており、番号・有効期限・セキュリティコード・名義の4つ(場合によっては番号と有効期限のみ)が揃えば、オンラインで決済できてしまいます。カード番号には規則性があり、有効期限も一定の範囲で推測され得るため、「持っているだけ」のカードもリスクの対象になり得ます。
アメリカのクレカは入会特典が魅力的で枚数が増えがちですが、解約忘れで使っていないカードを持ち続けると、不正利用に気づきにくく、年会費も無駄になりがちです。お手元のクレジットカードを一度整理し、不要なカードは解約することをおすすめします。
クレジットカードは便利な一方で、「持っているだけでもリスク」という意識を持ち、必要なものだけを厳選して持ち、使わないカードはきちんと解約する習慣を心がけていきましょう。
以上、少しでも参考になれば幸いです。













