アルク究極の英語学習法K/Hシステムのやり方と効果を検証【ひたすらシャドーイング】

究極の英語学習法K/Hシステム基本編

こんにちは、英語学習が趣味のアポロです。

今日はアルク社の書籍「究極の英語学習法K/Hシステム」を実際に購入して半年間取り組んでみましたので結果を報告します。

一言で言ってしまえば英語学習の王道であるシャドーイングをひたすらやるのみなんですが、具体的なシャドーイングのやり方や半年間の成果などもあわせてシェアします。

英語学習中級者向け以上の学習方法ですが、伸び悩んだときや新しい英語学習方法を取り入れてみたい方の参考になれば幸いです。

目次【本記事の内容】

究極の英語学習法K/Hシステムとは

究極の英語学習法K/Hシステムとは、元々英語通訳者向けの講座を書籍にしたものです。

K/Hって何?って思う方も多数いると思いますが、著者の名前みたいです(国井さんと橋本さん)。

僕は基本編を購入しましたが、入門編や中級編、上級編もあります。

2001年に刊行されましたが2019年に新装され、一時帰国中に書店で目があい、衝動買いしてしまいました笑。

ちょうどシャドーイングの本を探していてストイックにできそう、と思ったのが第一印象です。

著者も中途半端に本書に手を出すことは推奨しておらず、高校レベルの文法や構文などをしっかり理解した上で取り組んでほしいと述べていました(TOEICスコアで750点以上が望ましいとのこと)。

逆に基礎がしっかりした人で英語のスピーキングやリスニングが弱いという方は本書を1冊まじめに取り組めばブレイクスルーできるとありました。

K/Hシステムのやり方

K/Hシステムで扱う文章は2つのみです。

それぞれ4分くらいのスピーチなので聞くだけなら10分かからず終わってしまいます。

あとはなぜシャドーイングが大事なのか、どのようにシャドーイングするのか、を長々と書いてある本です。

一言でいえばひたすらシャドーイング。シャドーイング命。

ひとつの教材をとことんやり抜く意義なども紹介してありました。

分かったつもりで教材を終えてしまうと成果も中途半端で終わります。

著者は100%シャドーイングを身につける、正確には約500Wordsあるスピーチをミス9個以下まで完璧に覚えることを目標に掲げています。

(100%といいながらミスゼロとしないのはミスなしは現実的な目標ではないからと触れていました)

僕みたいに英語学習そのものが好きなストイックマニアであれば読み物として読んでいて面白いのですが、簡単にTOEICスコアが100点伸びる方法を探している方には不向きです。

もちろん語学に王道はないため、地道に取り組むことのみが唯一の方法なのですが。

TOEICのスコアを上げるためだけならTOEIC対策の問題、公式問題集などに取り組めば簡単に100点上がると思います。

それでもシャドーイングに真剣に取り組めば総合的に英語が伸び、結果としてTOEICのスコアも上がると信じています。

なぜ英語が理解できないのか。

それは大きく分けて2つあり、

  1. 音がそもそも聞き取れていない
  2. 意味が理解できていない

のどちらかであると著者は指摘しています。

そしてシャドーイングすることによってどちらも改善できるので100%シャドーイングを提案しています。

K/Hシステムの中で紹介しているシャドーイング方法について触れていきましょう。

シャドーイングのポイント

適当にシャドーイングしても効果はあまりありません。

英語を読むときに何を意識してシャドーイングするのかを意識しながら読みましょう。

K/Hシステムでは以下のポイントを挙げていました。

  1. 英語のビート(拍)を強調しながらシャドーイング
  2. 拍の入る音節のはじめの子音に強くストレスを入れる
  3. 拍の入る音節の母音を、正確に長く発音する
  4. 拍の入らない音節の母音を、軽いあいまい母音で発音する
  5. 意味のかたまりを意識してスムーズに一息で発音する(スラッシュリーディング)

どれも重要なポイントで、ひとつでも欠けると日本語英語に近づきます。

人によって改善ポイントは異なるので自分に足りないところを意識しながらシャドーイングを進めていきましょう。

僕の場合、1~5を曜日ごとに割り当て、週末は全て復習&録音して進捗把握をルーティンにしていました。

シャドーイング初心者の方なら入門編から⇒

K/Hシステムでシャドーイングした結果

K/Hシステムでひたすらシャドーイングした結果どうなったのかを報告します。

2つのスピーチを毎日シャドーイングした結果です。

まずサイクル1から。

K/Hシステム(サイクル1)結果

初めてシャドーイングしたときは、自分では完璧にできているようでも122個のミスがありました。

このミスの個数は冠詞の見落とし(aやthe)なども厳しくカウントされるため思った以上に厳しいです。

ミスの割合は25%程度で、TOEIC換算だと800点前後なので妥当な数字でした。

たとえTOEIC高得点でも完璧にシャドーイングすることはなかなか難しいです。

それでも筆者の言う通りにしっかり5つのポイントを意識しながらシャドーイングし、1ヶ月半で100%シャドーイングできました。

つづいてサイクル2です。

K/Hシステム(サイクル2)結果

サイクル2はサイクル1が終わってすぐ取り掛かったため効果が現れていました。

初見のスピーチでしたがミスは50個以下の48個

しかしここから少しだれました。

2週間で半減の21個までミスを減らせましたが、いつも同じ箇所でミスしていました。

もっとストイックにミスしたところを集中してシャドーイングすればよかったですが、全体をただただ流しながらシャドーイングしてしまったと感じられます。

サイクル1の2倍、合計3ヶ月かかってようやくミスを9個以下まで減らせました。

毎日シャドーイングできなくなってしまったせいもあると思います。

同時期にオンライン英会話のネイティブキャンプでカランメソッドというシャドーイング授業を並行して受けていたので、シャドーイングのスキルは間違いなくつきました。

以前であれば英語を聴いてもまず日本語に置き換えて意味を理解していましたが、英語をそのまま英語で理解して、文章を戻ることなく聞けるようになりました。

英語中級者でも英語で聞く→日本語で考える→英語で話す、のサイクルで考えがちですが、同時通訳の授業のコアでもあるK/Hシステムを取り組んだことによって英語で聴いて英語で話す思考回路が身についたように思えます。

ある程度の基礎がついたら一度はシャドーイングに取り組む時期が必要だと感じますし、英語上級者は誰もが口を揃えてシャドーイングが重要と言います。

シャドーイングのやり方を徹底解説しているK/Hシステムは、シャドーイングの勉強方法を探している方はもちろん、TOEIC800点以上持っている僕でもかなり参考になりました。

究極の英語学習法K/Hシステムまとめ

今日はアルク社が出版している究極の英語学習法K/Hシステムを紹介しました。

一言でいえばひたすらシャドーイングしましょう、で終わってしまうのですが、TOEIC800点以上の僕でもシャドーイングすれば25%程度はミスします。

TOEIC高得点ホルダーでもより一段上のリスニングやスピーキングを身に着けたい方、どのようにシャドーイングすればいいのか知りたい方は「究極の英語学習法K/Hシステム」を購入して徹底的にシャドーイングを実践しましょう。

英語で聞いて英語で考えながら話す感覚が身につきます。

語学に王道はありませんが、やればやった分だけ自分の実力になります。

これからもいっしょに英語学習できれば嬉しいです。

以上、少しでも参考になれば幸いです。