こんにちは、ヒルトンダイヤモンドのアポロです。
アメリカ駐在経験を活かして、ホテル系クレジットカードの動向を追い続けている私が、今回は気になるニュースをお伝えします。
2025年8月、日本のMarriott Bonvoyアメックスカードが大幅リニューアル(実質改悪)を実施しました。
今回の改定タイミングを見ると、ある法則が浮かび上がってきます。
それは「アメリカでの変更リニューアルから約3年後に日本でも同様の改定が実施される」というパターンです。
この法則をヒルトンオナーズカードに当てはめると、2023年10月にアメリカで改定されたヒルトンカードに倣って、2026年以降に日本で同様に実施される可能性が高いです。
今回は実際のデータを基に、この予想の根拠について詳しく解説していきます。
目次【本記事の内容】
- 1.マリオットカード改定の3年遅れパターンを検証
- 2.ヒルトンカードの変遷と現状分析
- 3.2026年以降のヒルトンカード改悪を予想
- 4.ヒルトンカード改悪の可能性は?マリオット3年遅れの法則から2026年を予想まとめ
マリオットカード改定の3年遅れパターンを検証
マリオットカードの変遷データ

まず、マリオット系クレジットカードの変遷を時系列で確認してみましょう。
アメリカと日本での変更履歴を一覧表にまとめてみました。
時期 | アメリカ(USA) | 日本(Japan) |
---|---|---|
2019年2月 | SPG Luxury Amex → Marriott Bonvoy Brilliant Amex に名称・券面デザイン変更 | — |
2022年2月 | — | SPGアメックス → Marriott Bonvoy アメックス(一般/プレミアム)に名称・券面デザイン変更 |
2022年9月 | Marriott Bonvoy Brilliantが券面デザイン・年会費・特典を全面刷新 | — |
2025年8月 | — | Marriott Bonvoy アメックス(一般/プレミアム)カードが券面デザイン・年会費・特典を全面刷新 |
3年遅れパターンの検証結果

データを分析するとパターンが見えてきます。
アメリカでMarriott Bonvoy Brilliantカードの大幅改定が実施されたのは2022年9月でした。
そして日本版の全面刷新は2025年8月に実施されています。
つまりほぼ3年のタイムラグがあります。
改定内容も共通しており、以下の要素が含まれています。
- 年会費の引き上げ
- 特典内容の見直し
- 券面デザインの刷新
- ブランドイメージの統一
AMEXはアメリカの企業ですのでアメリカから先行して変更や改定を実施し、各国の市場に合わせて同様に見直されていきます。


ヒルトンカードの変遷と現状分析
ヒルトンカードの変遷データ

次にヒルトンオナーズカードの変遷を確認してみましょう。
マリオットと同様にアメリカと日本での変更履歴を一覧表にまとめてみました。
時期 | アメリカ(USA) | 日本(Japan) |
---|---|---|
2018年1月 | Citi発行のヒルトン提携カード(VISA)がAmex発行へ移行 | — |
2020年6月 | — | 三井住友カード発行のヒルトン・オナーズVISAカード新規入会受付終了 |
2021年3月 | — | AMEX提携「ヒルトン・オナーズ AMEX/AMEXプレミアム」発行開始 |
2023年10月 | Aspireカード:年会費$450→$550、金属製カードへリデザイン Surpassカード:年会費$95→$150、新デザイン・特典追加 | — |
2023年10月のアメリカ改定内容

2023年10月のアメリカでの改定は次のような内容でした。
年会費アップによる実質的な改悪と言えるでしょう。
Hilton Honors American Express Aspireカード

- 年会費:$450 → $550(約22%アップ)
- 券面:プラスチック → 金属製に変更
- 特典:ダイヤモンド自動付与、ヒルトンクレジット年間$400付与、フライトクレジット年間$200付与
Hilton Honors American Express Surpassカード

- 年会費:$95 → $150(約58%アップ)
- 券面:新デザインに刷新
- 特典:ゴールド自動付与、ヒルトンクレジット年間$200、年間$15K利用で無料宿泊特典、$40K利用でダイヤモンド
AspireもSurpassも年会費の値上げにより、持つべき人を選ぶカードとなりました。
日本版ヒルトンカードの現状
現在、日本で発行されているヒルトンオナーズカードは2021年3月に開始されたばかりです。
まだ比較的新しいクレカですが、マリオットの改定パターンを考慮すると、アメリカで改定された3年後の2026年以降に同様の改定が実施される可能性が高いと予想できます。
2026年以降のヒルトンカード改悪を予想

マリオットパターンを適用した予想
マリオットカードの3年遅れパターンをヒルトンに適用すると、以下のスケジュールが予想されます。
– 2023年10月:アメリカで改定実施
– 2026年後半〜2027年前半:日本で改定実施(予想)
このタイミングで実施される可能性が高い変更内容を予想してみます。
予想される改悪内容
年会費やデザイン、特典内容が改悪されると思って間違いないでしょう。
デザインはほぼ確定と思われますが、現時点の私の予想を挙げておきます。
年会費の値上げ
- ヒルトンオナーズプレミアムカード:現行66,000円 → 80,000円程度に上昇の可能性
- ヒルトンオナーズカード:現行16,500円 → 25,000円程度に上昇の可能性
券面デザインの変更
- ナンバーレス(カード番号は後ろに変更)
- 金属製カードの導入(プレミアムカード)
- 環境配慮型素材の採用
- ブランドイメージ統一のための新デザイン(アメリカと同じデザイン)
なお、デザインの変更はほぼ確定ですがアメリカは4種類の券面デザインがあります。
プレミアムカードは金属製の濃紺Aspireのデザインになると思いますが、ヒルトン一般カードはブルーかホワイトのどちらになるかは今後検討していくのでしょう。

特典内容の見直し
- 無料宿泊特典の付与条件の改悪(利用金額の上昇)
- ダイヤモンドステータス付与条件の改悪(利用金額の上昇)
- ポイント付与率の改悪
ヒルトンカード改悪の可能性は?マリオット3年遅れの法則から2026年を予想まとめ

今回の分析により、以下の根拠でヒルトンカードのリニューアル(実質改悪)を予想しました。
- マリオットカードの3年遅れパターン
- 2023年10月のアメリカ改定から逆算すると、2026年後半〜2027年前半が改定時期と予想
マリオットアメックスの改悪によってヒルトン乗り換えを考えている方も多いでしょう。
しかし、ヒルトンも2026年以降の改悪が待っています。
ヒルトンカードの入会や申請を検討している方は、私の予想を参考に、ご自身の生活や旅行スタイルと照らし合わせて判断されることをおすすめします。
以上、少しでも参考になれば幸いです。