こんにちは、クレカ研究家のアポロです。
先日、長年保有していたDiscoverカードが予告なく自動解約されました。
年会費無料のカードで、普段のメインカードでもなかったため、ほとんど使用しないまま放置していたのが原因と思われます。
最後に利用したのは2020年頃で、おそらく約5年間、一度も決済しない状態が続いていました。
ある日突然、アカウント閉鎖の通知が届き、クレジットカードは自動的に解約され、アカウント自体も閉鎖されてログインすらできない状況になりました。
この記事では、クレジットカードを長期間放置することのリスクと、カードを維持するための対策について詳しく解説します。
目次【本記事の内容】
- 1.Discoverカードが自動解約された経緯
- 2.長期間放置すると起きるリスク
- 3.自動解約されるとどうなるか
- 4.カードを維持するために必要なこと
- 5.入会特典目的で作ったカードほど放置しやすい
- 6.年会費無料ホテル系クレジットカード(参考)
- 7.まとめ
Discoverカードが自動解約された経緯
私が保有していたDiscoverカードは、年会費無料のカードでした。
普段はAmexやChaseなどのメインカードを中心に利用していたため、Discoverカードを使う機会がほとんどありませんでした。
最後に利用したのは2020年頃で、それ以降は完全に放置状態。
約5年間、一度も決済しない状態が続いていました。
年会費がかからないカードだから、そのまま持っていても問題ないだろうと考えていたのですが、それは大きな間違いでした。
ある日突然、アカウント閉鎖の通知が届きました。
クレジットカードは自動的に解約され、アカウント自体も閉鎖されてログインすらできない状況に。
カード会社に問い合わせても、「長期間利用実績がないため、アカウントを閉鎖しました」との回答でした。
長期間放置すると起きるリスク
クレジットカードを多く保有していると、使わないまま放置されるカードが自然と増えていきます。
特に次のケースは要注意です。
入会特典だけ獲得して使わなくなったカード
入会ボーナスを獲得するために申請したカードは、特典を獲得した後は使わなくなることが多いです。
入会特典を獲得した後、そのカードを使い続ける理由がないため、タンスの奥にしまわれてしまいがちです。
普段はAmexやChaseなどのメインカードしか使わない場合
日常的に使うカードが決まっていると、他のカードを使う機会が減ります。
特に年会費無料のカードは、「とりあえず持っているだけ」の状態になりやすいです。
年会費無料で「とりあえず保有しているだけ」のカード
年会費がかからないからといって、完全に放置するのは危険です。
カード会社は「アクティブなアカウント」を維持したいため、長期間利用実績がないアカウントは閉鎖される可能性があります。
利用がゼロのまま数年経つと、自動的にアカウントが閉じられることがあります。
自動解約されるとどうなるか
自動解約には次のようなデメリットがあります。
自動的にアカウントが閉鎖されログインできなくなる
アカウントが閉鎖されると、ログインすらできなくなります。
過去の利用履歴を確認することもできません。
再度カードを利用したい場合は新規申請が必要
一度アカウントが閉鎖されると、再度カードを利用したい場合は新規申請が必要になります。
審査に通過するかどうかは、その時点のクレジットスコアや保有枚数によるため、以前と同じ条件で取得できるとは限りません。
長期的に育てていたはずのクレジットヒストリーが短縮される可能性
クレジットカードのアカウントが閉鎖されると、そのカードの利用履歴が信用情報から消える可能性があります。
長年保有していたカードほど、クレジットヒストリーに与える影響が大きいため、注意が必要です。
せっかく審査に通って取得したカードであっても、使わないまま放置するとこのような扱いになる点には注意が必要です。
カードを維持するために必要なこと
もし、「今すぐ使う予定はないが、アカウントは残しておきたい」というカードがある場合は、次のような対策が有効です。
年に1回、数ドル程度でも良いので決済する
年に1回、数ドル程度でも良いので決済することで、アカウントをアクティブな状態に保つことができます。
カード会社は「アクティブなアカウント」である限り解約する理由がないため、少額であっても定期的に利用履歴を残しておくことが最も効果的です。
小額のサブスクを紐づけて維持実績を作る
NetflixやSpotifyなどの小額のサブスクリプションサービスを紐づけることで、自動的に定期的な利用実績を作ることができます。
月額数ドルのサブスクでも、カードをアクティブに保つには十分です。
まったく使わない期間が長くならないように管理する
カレンダーやリマインダーを設定して、定期的にカードを使うように管理しましょう。
年に1回、数ドルの利用で十分なので、維持したいカードは定期的に使ってアクティブ状態を保つことを強く推奨します。
クレジットヒストリーを育てるという観点でも、この少額決済は非常に大きな価値があります。
入会特典目的で作ったカードほど放置しやすい
AmexやChaseのように日常利用するカードはアクティブな状態を保ちやすい一方、入会ボーナス目的で作ったカードはタンスの奥にしまわれてしまいがちです。
使わないカードほど自動解約の対象になりやすい
使わないカードほど自動解約の対象になりやすいため、入会特典目的で作ったカードは特に注意が必要です。
無料カードほど利用実績が見られないと閉鎖されがち
年会費無料のカードは、カード会社にとって収益性が低いため、利用実績がないと閉鎖されやすい傾向があります。
再発行の手間や、信用情報への影響を考えると、放置はデメリットが大きい
再発行の手間や、信用情報への影響を考えると、放置はデメリットが大きいです。
将来的に利用する可能性があるなら、最小限のコストで維持するのが最も効率的です。
年会費無料ホテル系クレジットカード(参考)
入会特典目的で作られがちなカードの代表例として、ホテル系の年会費無料クレジットカードがあります。
これらのカードも、入会ボーナスを獲得した後は使わなくなり、放置されやすい傾向があります。
ヒルトン・オナーズ・アメリカン・エキスプレス・カード(Hilton Honors American Express Card)
- 年会費:無料
- 入会ボーナス:通常8万ポイント(3ヶ月以内に$1,000利用)、期間限定で10万ポイントのキャンペーンも実施
- 主な特典:
- ヒルトン・オナーズのシルバーステータスが自動付与
- ヒルトン系列ホテルでの利用時にポイントが7倍
- レストラン、スーパーマーケット、ガソリン利用で5倍ポイント
- その他の利用で3倍ポイント
- 外国為替手数料無料
ヒルトン系列ホテルを頻繁に利用する方にとって、ポイントを効率的に貯める手段として有用ですが、特典獲得後は使わなくなりがちです。
マリオット・ボンヴォイ・ボールド・クレジットカード(Marriott Bonvoy Bold Credit Card)
- 年会費:無料
- 入会ボーナス:3万ポイント(3ヶ月以内に$1,000利用)
- 主な特典:
- マリオット・ボンヴォイのシルバーエリートステータスが自動付与
- マリオット系列ホテルでの利用時にポイントが14倍
- その他の利用で2倍ポイント
- 外国為替手数料無料
- 旅行時の手荷物補償(Baggage Delay Insurance、Lost Luggage Reimbursement、Trip Delay Reimbursement、Purchase Protection)
マリオット系列ホテルを利用する機会が多い方に適していますが、年会費無料のため放置されやすいカードの一つです。
入会ボーナスが3万ポイントと比較的少ないため、入会特典目的で作った後は使わなくなりがちです。
IHGリワーズ・トラベラー・クレジットカード(IHG Rewards Traveler Credit Card)
- 年会費:無料
- 入会ボーナス:通常8万ポイント(3ヶ月以内に$2,000利用)、期間限定で12万ポイントのキャンペーンも実施
- 主な特典:
- IHGリワーズクラブのシルバーエリートステータスが自動付与
- IHG系列ホテルでの利用時にポイントが5倍(最大17倍:公式サイト予約+ステータスボーナス含む)
- 食事、インターネット、ストリーミングサービス、ガソリン利用で3倍ポイント
- その他の利用で2倍ポイント
- ポイント利用で3泊する場合4泊目が無料
- 外国為替手数料無料
- 旅行時の手荷物補償(Baggage Delay Insurance、Purchase Protection、Lost Luggage Reimbursement、Trip Cancellation/Trip Interruption Insurance)
IHG系列ホテル(インターコンチネンタル、ホリデーイン、ANAクラウンプラザなど)を利用する機会がある方におすすめですが、入会特典目的で作った後は使わなくなりがちです。
年会費無料のホテル系カードも、入会特典目的で作った後は使わなくなり、自動解約のリスクがあるため、定期的な利用を心がけることが重要です。
まとめ
クレジットカードを多く持っていると、使わないカードが自然と増えますが、放置すると今回のDiscoverカードのように突然アカウントが閉鎖されることがあります。
再度取得しようとしても、その時点の信用情報やカード会社の基準次第では審査に落ちる可能性もあります。
年に1回、数ドルの利用で十分なので、維持したいカードは定期的に使ってアクティブ状態を保つことを強く推奨します。
クレジットヒストリーを育てるという観点でも、この少額決済は非常に大きな価値があります。
放置して失う前に、ぜひ一度お持ちのカードを見直してみてください。
以上、少しでも参考になれば幸いです。
















