結論:日本ではIHGクレジットカードは発行できません。IHGクレジットカードはアメリカのChase銀行が発行するカードであり、アメリカ在住経験やクレジットヒストリーがない日本在住者は申請できません。
その代わり、日本在住の旅行好き・ホテル好きには、ヒルトン・アメックスやマリオット・アメックスが現実的な選択肢です。どちらも日本で発行可能で、朝食無料や客室アップグレードなどの特典をクレジットカード保有だけで得られます。
- アメリカ在住経験あり、IHGクレジットカードを実際に保有・利用
- 日本のヒルトン・アメックス、マリオット・アメックスも保有
- IHGプラチナ、ヒルトンダイヤモンド、マリオットプラチナの実体験に基づく比較
目次【本記事の内容】
- 1.IHGクレジットカードは日本で作れるのか(結論)
- 2.IHGクレジットカードが日本で発行できない理由
- 3.IHGクレジットカードの特典と限界
- 3-1.プラチナエリートまでしか自動付与されない
- 3-2.朝食無料はダイヤモンド会員のみ
- 3-3.ヒルトン・マリオットと比較すると特典は弱い
- 4.日本在住者にとっての現実的な代替案
- 4-1.ヒルトン・アメックス(日本発行可能)
- 4-2.マリオット・アメックス(日本発行可能)
- 5.まとめ:日本在住ならヒルトンかマリオットのアメックスで十分
IHGクレジットカードは日本で作れるのか(結論)

結論:日本ではIHGクレジットカードは発行できません。
IHGクレジットカードは、アメリカのChase銀行が発行するクレジットカードです。発行元がアメリカの銀行であるため、日本在住者でアメリカ在住経験がなく、アメリカでのクレジットヒストリーがない方は申請できません。
「IHG クレジットカード 日本」という検索でこの記事にたどり着いた方の多くは、日本でIHGクレジットカードを作りたいと考えていると思います。残念ながら、それは現実的ではありません。
ただし、IHGホテルを楽しみたい、ホテル特典を活用したいという目的であれば、日本で発行可能な代替案があります。後半で詳しく解説します。
IHGクレジットカードが日本で発行できない理由
IHGクレジットカードが日本で発行できない理由は、発行元がアメリカのChase銀行であることです。
Chase銀行は、アメリカ国内のクレジットカード発行に特化しており、日本在住者向けのサービスは提供していません。IHGクレジットカードには以下の3種類がありますが、いずれもChase銀行発行です。
- IHG Rewards Traveler(年会費0ドル)
- IHG Rewards Premier(年会費99ドル)
- IHG Rewards Premier Business(年会費99ドル)
これらのカードを申請するには、以下のいずれかの条件が必要です。
- アメリカ在住者(現地社員、駐在員、留学など)
- アメリカでのクレジットヒストリーがある方
- Chase銀行の審査基準を満たす方
アメリカ在住経験がなく、アメリカでのクレジットヒストリーもない日本在住者は、残念ながら申請できません。Chase銀行の審査は厳格で、アメリカ国内での信用情報が必須です。
IHGクレジットカードの特典と限界
仮にIHGクレジットカードを保有できたとしても、その特典には限界があります。事実ベースで説明します。
プラチナエリートまでしか自動付与されない
IHGクレジットカードで自動付与されるステータスは、最高でもプラチナエリートまでです。
具体的には、IHG Rewards Travelerはシルバーエリート、IHG Rewards PremierとPremier Businessはプラチナエリートが自動付与されます。クレジットカード保有だけでダイヤモンドエリートになることはできません。
唯一の例外は、IHG Rewards Premier Businessで年間4万ドル以上の利用をした場合のみ、ダイヤモンドエリートに到達できます。しかし、これは年間4万ドル(約600万円)という高額な利用が必要です。
また、IHGのプラチナエリートは、クレジットカード保有以外の方法でも獲得可能です。ポイント購入やステータスマッチプログラムなどでプラチナエリートになることもできます。つまり、クレジットカードが唯一の手段ではありません。
朝食無料はダイヤモンド会員のみ
IHGクレジットカード保有だけでは、朝食無料特典は得られません。朝食無料は、最上級のダイヤモンドエリート会員のみに提供される特典です。
プラチナエリートでは、部屋のアップグレードやポイントボーナスなどの特典はありますが、朝食無料は含まれていません。クレジットカード保有だけでプラチナエリートになった場合、朝食は有料です。
ダイヤモンドエリートになるには、年間70泊以上の宿泊実績が必要です。クレジットカード保有だけでは到達できません。
ヒルトン・マリオットと比較すると特典は弱い
IHGクレジットカードの特典を、ヒルトン・アメックスやマリオット・アメックスと比較すると、クレジットカード起点の特典は弱いと言わざるを得ません。
IHGクレジットカードでは、プラチナエリートまでしか自動付与されず、朝食無料は得られません。一方、ヒルトン・アメックスではゴールド会員(朝食無料)が自動付与され、マリオット・アメックスでは合計500万円以上の利用でプラチナエリート(朝食無料)に到達できます。
また、IHGのプラチナエリートは、クレジットカード以外の方法でも獲得可能です。ヒルトンやマリオットのクレジットカード特典は、より直接的にホテル体験を豊かにします。
IHG好きな方の気持ちは理解できますが、クレジットカード起点の特典という観点では、ヒルトンやマリオットの方が優れています。
日本在住者にとっての現実的な代替案

日本在住でIHGクレジットカードを作れない方にとって、現実的な代替案は2つあります。ヒルトン・アメックスとマリオット・アメックスです。どちらも日本で発行可能で、クレジットカード保有だけで上級会員特典が得られます。
ヒルトン・アメックス(日本発行可能)
ヒルトン・アメックスは、日本在住者でも申請・発行可能なクレジットカードです。アメリカン・エキスプレスが発行するカードで、日本国内での審査が行われます。
ヒルトン・アメックスには2種類あります。
- ヒルトンオナーズ・アメリカンエキスプレスカード(年会費16,500円)
- ヒルトンオナーズ・アメリカンエキスプレスプレミアムカード(年会費66,000円)
どちらもクレジットカード保有だけで、ヒルトンゴールド会員になれます。ヒルトンゴールド会員の特典は以下の通りです。
- 朝食無料(2名分)
- 客室アップグレード(空室がある場合)
- ポイントボーナス(宿泊時に5倍ポイント)
- ポイント有効期限なし
プレミアムカードは年会費が高い分、無料宿泊特典が追加で1枚もらえる権利があり、年間200万円の利用でダイヤモンド会員にもなれます。ダイヤモンド会員になると、エグゼクティブラウンジ利用も可能になります。
筆者自身もヒルトン・アメックスを保有しており、実際にコンラッド東京やコンラッド大阪などで朝食無料や客室アップグレードを体験しています。IHGクレジットカードでは得られない朝食無料特典が、クレジットカード保有だけで得られるのは大きなメリットです。
マリオット・アメックス(日本発行可能)
マリオット・アメックスも、日本在住者でも申請・発行可能なクレジットカードです。こちらもアメリカン・エキスプレスが発行するカードで、日本国内での審査が行われます。
マリオット・アメックスプレミアムカード(年会費82,500円・税込)を保有すると、以下の特典が得られます。
- 合計500万円以上のカード利用でプラチナエリート到達(金額決済による実績)
- 朝食無料(2名分)
- 客室アップグレード(空室がある場合)
- ポイントボーナス(宿泊時に50%ボーナス)
- 無料宿泊特典(毎年1泊分)
マリオットアメックスプレミアムを保有し、合計500万円以上のカード利用をすると、プラチナエリートに到達できます。これは金額決済による実績で、実際の宿泊なしでプラチナエリートになれます。プラチナエリートになると、IHGプラチナエリートと同レベルのステータスに加えて、朝食無料特典も含まれます。IHGクレジットカードでは得られない朝食無料が、クレジットカード利用だけで得られるのは大きな違いです。
筆者自身もマリオット・アメックスプレミアムを保有しており、実際に大阪ステーションホテルやルネッサンスリゾートオキナワなどで朝食無料や客室アップグレードを体験しています。マリオット系列ホテルは日本国内にも多く、実用性が高いです。
まとめ:日本在住ならヒルトンかマリオットのアメックスで十分
まとめると、以下の通りです。
- IHGクレジットカードは日本で発行できない。アメリカのChase銀行発行のため、アメリカ在住経験やクレジットヒストリーがない日本在住者は申請不可。
- IHGクレジットカードの特典は限定的。プラチナエリートまでしか自動付与されず、朝食無料は得られない。ダイヤモンドエリートになるには年間70泊以上の宿泊実績が必要。
- 日本在住者にとっての現実的な代替案は、ヒルトン・アメックスとマリオット・アメックス。どちらも日本で発行可能で、クレジットカード保有だけで朝食無料や客室アップグレードなどの特典が得られる。
IHGホテルを楽しみたい、ホテル特典を活用したいという目的であれば、日本在住ならヒルトンかマリオットのアメックスを持てば、十分に旅行体験は豊かになります。
ヒルトン・アメックスは朝食無料が確実で、マリオット・アメックスは合計500万円以上の利用でプラチナエリートと朝食無料がセットで得られます。どちらもIHGクレジットカードでは得られない特典を、クレジットカード利用で得られる点が大きなメリットです。
IHG好きな方の気持ちは理解できますが、クレジットカード起点の特典という観点では、ヒルトンやマリオットの方が優れています。日本在住の旅行好き・ホテル好きには、ヒルトン・アメックスまたはマリオット・アメックスの申請を検討することをおすすめします。
日本在住でホテル特典を最短で取りに行くなら、この2枚が現実解です。
IHGカードが日本で作れない代わりに、国内で完結するホテルカードを選びましょう。























