【部下を持つ全ての駐在員に】反省しないアメリカ人をあつかう方法

こんにちは、ダラス駐在員のアポロです。

皆さんはアメリカ人の部下を持っていますでしょうか。

駐在員であればもしかしたら何人か持っているかもしれません(下手したら社長になるケースも?)

かくいう僕もアメリカ人の部下を持っています

僕は幸か不幸か、日本で部下を持った経験がありませんでした。

部活動の先輩後輩は完全に縦社会ですが、企業で同じことをするとパワハラになってしまうかもしれません。

特にアメリカは訴訟社会ですので気を付けましょう。

アメリカ人と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか。

ワガママで自己中といった悪い印象を持たれている方も少なくありません。

ただしこれは一面的で必ずしも正しいとは限りません。

駐在中に読んだ本ですが参考になった本を今日は紹介します。

タイトルはずばり、「反省しないアメリカ人をあつかう方法」です。

目次【本記事の内容】

反省しないアメリカ人をあつかう方法

「反省しないアメリカ人をあつかう方法」は英語学習で有名なアルクから出版されています。

分かりやすいタイトルですが、アメリカ人の同僚がいる方、アメリカ人の部下がいる駐在員、アメリカ企業で働く現地社員、であれば一読しておくとアメリカ人の扱い方がうまくなると思います。

日本にいる方はハードブックで普通に買ってもいいですし、アメリカに既に来ている方もAmazon Unlimitedで読むことができます!

Amazon Unlimitedは初月無料です⇒

またオーディオブックでも一部聴けることができ、これまた初月無料です。

Audibleにまだ登録されていない方はこの際聴いてみてはいかがでしょうか。

僕はオーディオブックで池井戸潤を始め、2か月で20冊くらいは聞きました。

ここからは実際に「反省しないアメリカ人をあつかう方法」を読んでみて、参考になりそうなことをいくつか挙げてみたいと思います。

アメリカ人は謝らない

アメリカ人は謝りません

とにかく謝りません。

もう1回、言います。謝りません。

完全に現地社員が悪いのに何回も泣き寝入りしています。

謝ってもらえることは年に1回あるかどうかですね(もちろん人によります)。

謝るという意味でSorryをアメリカ人の口から聞くことは期待しない方がいいでしょう。

Sorryは残念、という意味で使うことが多いです。

I’m sorry to hear that. (お気の毒に)

って感じですね。

謝らないアメリカ人は自分を守る意識が高いんでしょうか。

そんなアメリカ人に指摘するときも責められていると感じさせる英語表現は控えましょう。

僕はYouとWeを使い分けています。

なんなら間違いなくYouの問題のときでもWeを使って連帯感を生みだすよう意識しています。

表現が一方的にならないように気を付けています。

問題が起こったとき

アメリカ人と仕事をやっていてトラブルが起こったときはどうやって対処しましょうか。

まずはトラブル(Trouble)や問題(Problem)という単語を使うのを避けましょう

謝らないアメリカ人ですので、自分を守る傾向があります。

問題となった時点で私のせいではありません、となります。

傍から見れば問題が起こっているようなとき、例えば納期遅延が起こったときなどでも、かみ砕いて気になること(スケジュール進捗など)を聞きましょう

また、問題が起こるのは日常茶飯事かもしれませんが、その問題を報告しやすい仕組み作り、関係作りも大切です。

ちょっとした問題でも日本人はすぐに怒り始めますが、そのような人間関係だと問題を共有してくれません。

誰が問題を起こしたか、よりもなぜ起こったが、に焦点を当てて解決策をいっしょに考えることも重要です。

問題解決の責任を放棄すると結局問題を速やかに教えてくれずに後々さらに大きくなってより大変なことになるかもしれません。

アメリカ人は謝ることもありませんが、できないとも言いません。

オバマ大統領ではありませんが、Yes We Canなのです。

とりあえずできる姿勢を持つことはCan-do attitudeともいいますが、ポジティブな反面、全くできていないこともちらほら。

問題になる前に適度にフォローすることも忘れずに。

アメリカ人がよく使うNo problemは既に小さな問題が起こり始めているかもしれません。

上司からの指示の受け方

最後にアメリカ人の働き方について。

謝らずに反省しないアメリカ人ですが、仕事の仕方もプライドを持って行っています。

Chain of command、指示命令系統から外れた仕事は基本受け取りません。

そのためちょっとした仕事でもボランティアのようには引き受けず、上司からの指示以外は基本Noとなります。

これはJob Descriptionという入社時に仕事内容で給与が既に決まっているからで、それ以外の仕事をやっても評価されないからです。

日本企業であれば担当レベルで、例えば設計部門と製造部門が上司を介さずに話を進めることが通常ですが、アメリカでは部署を超えたお願いが難しいときがあります。

そんなときはお願いしたい担当レベルのひとつ上の上司に作業指示を出してもらうようお願いするといいでしょう。

「反省しないアメリカ人をあつかう方法」本まとめ

今日はアルク社から出版されている本「反省しないアメリカ人をあつかう方法」を紹介しました。

駐在員であればアメリカ人の部下を持つ方も多いと思います。

日本企業でアメリカ人の同僚を持つ日本人や、アメリカ企業でアメリカ人といっしょに働く日本人現地社員でも一読しておくといいかもしれません。

アメリカ人は謝らないので謝ってもらうことは諦めましょう。

どうしても英語という言語の壁がありますが、アメリカ人のマインドセットを知っておくだけで人間関係が円滑に進むでしょう。

Amazon UnlimitedやAudibleでも読むことができます。

以上、少しでも参考になれば幸いです。