こんにちは、海外駐在員のアポロです。
海外駐在や留学でアメリカの銀行口座を開設した方の中には、帰国後にUS Bankの口座解約で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私自身、実際にUS Bank口座の解約手続きを経験しましたが、思っていた以上に手間がかかり、いくつかの注意点がありました。
この記事では、US Bank口座解約の具体的な手順、残高処理の方法、手数料の節約術まで、実体験に基づいて詳しく解説します。
US Bank口座解約の基本情報
公式の解約方法
US Bankの口座解約は、公式ホームページによると以下の2つの方法のみとなっています。
利用可能な解約方法:
- 電話連絡による解約申請
- 書面(手紙)による解約申請
残念ながら、オンラインバンキングやモバイルアプリから口座解約手続きをすることはできません。
口座解約には直接的なコミュニケーションが必要とされています。
セキュリティ面や本人確認の観点から、このような対応になっていると思われます。
口座解約前の準備事項
解約前にやるべきこと
口座解約をスムーズに進めるために、事前に以下の準備を必ず行いましょう。
1. 口座残高をゼロにする
解約手続きの前提として、口座残高をゼロにする必要があります。
後述する方法で残高を引き出す際は手数料がかかるため節約のために自分でやっておきましょう。
2. 自動送金・自動引き落としをすべて解除する
解約後に自動送金や引き落としが実行されてしまうと、トラブルの原因になります。
以下のような項目をチェックしましょう:
- 公共料金の自動引き落とし
- クレジットカードの引き落とし
- サブスクリプションサービスの支払い
- 定期送金設定
- Zelle等の送金サービス登録
すべての自動取引を解除し、他の支払い方法に変更しておくことをおすすめします。
3. 未処理の取引がないか確認する
保留中の取引や未決済のチェック(小切手)がないか、必ず確認してください。
これらが残っている状態で解約しようとすると、手続きが完了できません。
実際の解約手続きの流れ
書面での申請体験
私の場合、帰国後だったため国際電話になるのかなと思い、書面で解約の申請をしました。
解約申請書には以下の情報を記載しました:
- 氏名(口座名義と同じ)
- 口座番号
- 住所
- 電話番号
- 署名
Chat GPTにでもお願いすれば数秒で英文レターを作成してくれるのでいい時代になりましたよね。
電話での対応
書面を送ったにもかかわらず、US Bankから電話がかかってきました。
最初は英語での電話対応に緊張しましたが、なんと日本語対応が可能でした。
カスタマーサービスの担当者は非常に丁寧で、以下の点を確認されました:
- 本人確認
- PINコード
- 口座番号など
- 最終的な住所確認
日本語で対応していただけたため、スムーズに手続きを進めることができました。
電話での手続きは約20分程度で完了しました。
残高処理の方法と手数料比較
銀行振替の手数料
口座残高の引き出し方法によって、手数料が大きく異なります。
US Bankの送金手数料:
| 送金先 | 手数料 |
|---|---|
| アメリカ国内の銀行口座 | 30ドル |
| 日本の銀行口座(海外送金) | 50ドル |
送金手数料はさすが大手の銀行なので割高です。
自分でやると無料なので銀行に任せることなく自らゼロにしましょう。
小切手での処理
US Bank以外のアメリカの銀行口座がまだあり、US Bankの小切手がまだ手元にあるのであれば自分で小切手を切ることも可能です。
自分宛に小切手を切って、日本の銀行や別のアメリカの銀行口座に入金することができます。
この方法なら、銀行側での処理を待たずに自分のタイミングで処理できます。
ただし、小切手の換金には日本の銀行で手数料がかかるので、事前に確認しておきましょう。
日本からの連絡方法
日本の電話番号と対応時間
日本からUS Bankに連絡する場合、専用のフリーダイヤルが用意されています。
日本からの連絡先:
- 電話番号:0120-628-320
- 対応時間:カリフォルニア時間 午前6時〜午後6時
- 日本時間への換算:夏時間は深夜〜早朝、冬時間は夜〜早朝
カリフォルニア時間で対応しているため、日本からかける場合は時差を考慮する必要があります。
夏時間(3月中旬〜11月上旬)と冬時間(11月上旬〜3月中旬)で時差が異なるので注意してください。
日本時間での連絡可能時間(目安):
- 夏時間:午後10時〜午前10時
- 冬時間:午後11時〜午前11時
まとめ:スムーズな解約のために
US Bank口座の解約は、事前準備をしっかり行えば決して難しくありません。
解約手続きのポイントまとめ:
- すべての自動送金・引き落としを事前に解除する
- 口座残高をゼロにする(または手数料を考慮した金額を残す)
- 日本からは0120-628-320に電話する(日本語対応が可能)
- 解約の意図を伝えれば即日解約
オンラインでは解約できないので電話か書面が必要です。
特に手数料については、海外送金で50ドルかかるのに対し、小切手は無料です。
自分で小切手を処理すれば、US Bankでの手数料はゼロにできます。
海外駐在の終了や帰国に伴う口座解約は、やるべきことが多く大変ですが、一つずつ確実に進めていけば問題ありません。
US Bank口座が帰国後に不要になった方は口座凍結される前に解約しておきましょう。
以上、少しでも参考になれば幸いです。














