アメリカでは常識!アンガーマネジメントを学んでうまくストレスマネジメント【部下にキレる上司は駐在できない】

こんにちは、ダラス駐在員のアポロです。

仕事をしていて思うようにいかず、ストレスが溜まることってありませんか?

僕は頻繁にあります笑。

アメリカ社会なら尚更です。

人種が違うので考え方が違うのは当たり前です。

うまく感情をコントロールできずに、現地社員に訴えられて人事問題に発展する駐在員も中にはいます。

そういう方は残念ながら早期帰国するケースが多いです。

ある自動車メーカーの幹部クラスとアメリカ駐在時にお話しする機会があったのですが、その方もこう仰っていました。

部下に怒る人は駐在員に向いていない、と。

アメリカはすぐに訴訟に発展します。

自分の怒りを上手くコントロールしながら円滑に進める必要があります。

今日は「アンガーマネジメント」という考え方を紹介しますので、参考になれば幸いです。

アメリカ人の考え方を学ぶなら⇒

本記事は戸田久美さんの書籍を参考にしながら書きました⇒

目次【本記事の内容】

アンガーマネジメントとは

アンガーマネジメントとは怒り(Anger)のマネジメント(Management)

つまり怒りの管理方法のことです。

他人に対して怒っていけないのはみんな知っています。

短気は損気です。

全くいいことありません。

それでもなぜ人間は怒ってしまうのでしょうか。

なぜ孫悟空はクリリンを殺されてスーパーサイヤ人になったのでしょうか。

そんな怒りという感情について学問的に考えたのがアンガーマネジメントです。

2020年はパワハラ防止法が成立しました。

今まで怒鳴り散らしていた上司も考え方を改めなければなりません。

徳川家康はこう言いました。

「怒りは最大の敵と思え」

江戸幕府という当時の日本のトップであった徳川家康でさえ、怒ってしまっては誰もついてきてくれない、と感じたのでしょう。

ホトトギスが鳴くまで待ったのが徳川家康、殺してしまったのが織田信長とよくたとえられています。

これからは織田信長みたいなカリスマ経営者よりもタヌキみたいな経営者が人気出ること間違いないでしょう。

怒りは伝染するものですが、自らが生み出しています。

決して相手から怒りは生まれません

相手に対して怒っている場合でも怒っているのは自分です。

駐在員のような現地社員の模範となるべき立場の方であれば怒りの感情はNGです。

これからはリーダーこそアンガーマネジメントが必要です。

駐在予定の方のみならず、部下を持つ全ての上司に必要な考え方、それがアンガーマネジメントです。

ユーキャンなんかでもアンガーマネジメント資格取得講座がはじまりました。

アンガーマネジメントはマンガでも読めます⇒

怒りはどこから来るのか

アンガーマネジメントの重要性について先ほど述べましたが、怒りはそもそもどこから来るのでしょうか。

怒りは、べきという信念や常識、当たり前という考えから来ています。

部下に対してこんなことに怒ってしまった経験はないでしょうか。

自分だったら事前に報告している、自分だったらすぐにできる、などなど。

これはやって当たり前という考えから来ています。

自分の常識は世間の非常識の可能性もあります。

また怒りは存在が近ければ近いほど出やすいと言われています。

怒っても真摯に聞いてくれるという甘えから来ています。

全く知らない人に怒っているクレーマーも中にはいますが、あれはお客さんと接客業など、特別な上下関係から起因していると思われます。

お客様は神様、という考えを持っているのでついつい怒ってしまうのです。

アメリカの場合どちらも平等ですので、怒っても「だから何?」で終わります。笑

怒ってしまったときの対処方法

怒ってしまったときにすぐできる対処方法を紹介します。

感情的になってしまっている以上、頭に血が上ってしまっているのですが、怒りという感情はすぐに消えます。

それまで耐えることができるかが重要です。

6秒ルール

アンガーマネジメントを少しでも知っている方は6秒ルールという単語を聞いたことがあるかもしれません。

怒りは6秒で消えるとも言われています。

いかに6秒待てるか。待てないと暴言を吐いてしまうことも。

大惨事にならないように6秒耐えましょう

それでも怒っているから6秒も待てない、という方も多いと思います。

その場合は数値化して評価することもいいでしょう。

この怒りは点数をつけたら何点だろうか。

意外と数値化したら10点中4点くらいで高くないかもしれません。

数値化をして客観的に評価している間に6秒経過していることと思います。

カウントバック

6秒ルールでなんとかならなさそうなときはまず深呼吸しましょう。

そして100から3ずつ引いていきましょう。

100、97、94、91、、ん次は89?いや88だな、と冷静に引き算していきます。

引き算することが重要ではなく時間をおいて怒りの感情を抑えることが重要です。

70代まで引いたあとは怒りの感情が収まっていることでしょう。

ポジティブシンキング

6秒ルールや100からのカウントバックでも通用しなさそうなとき。

そんなときはポジティブなワードを思い浮かべましょう。

「なんとかなる」や「きっとだいじょうぶ」といったポジティブワードは怒りを抑える効果があります。

頭の中でポジティブな言葉を連想してポジティブシンキングしましょう。

実際に小さな声で出してみるのも効果的です。

怒りはネガティブな感情ですが、ポジティブな感情で消してしまいましょう。

怒りとのうまい付き合い方

怒ってしまったときの対処方法は先ほど説明してきました。

ここでは長期的なアンガーマネジメントして怒りという感情との付き合い方を説明していきます。

ポイントはなぜ怒ってしまったかを記録することです。

アンガーログ

はじめに紹介するのはアンガーログです。

怒りの記録をつけていきます。

怒ってしまったことは仕方ありませんが、忘れないうちにその出来事をまとめておきます。

いつ、どんなときに、なぜ怒ってしまったか

その怒りは今考えると10点満点中何点の怒りだったか。

そんな怒りの記録をつけていくとどんなときに怒ってしまうのかが段々と分かってきます。

アンガーマネジメントの第一歩としてアンガーログをつけていきましょう。

ストレスログ

次に記録するのはストレスログです。

怒りの原因となったストレスを分類していきます。

重要かどうか、自分だけで変えられるかどうか、がチェックポイントとなります。

公務員が土日にバイトしたいことにいくら怒っても公務員は副業禁止です。

このルールは自分では変えられません。

こうなると副業禁止に対して怒ってもどうしようもありません。

またなぜ副業したいのか考えてみると無駄遣いが多くその埋め合わせをしたいだけかもしれません。

すると重要度も低くなり、そもそも変えられないのでストレスログでは一番低い位置づけになります。

ストレスログを継続してつけていくことでアンガーログと同じように怒りの原因が見えてくることでしょう。

サクセスログ

最後に紹介するのはサクセスログです。

サクセスログは簡単に説明すると成功するための自己受容となります。

怒りを受け入れるための自分を作り上げていきましょう。

具体的には自分に自信や余裕を持つこと、心身ともに健康であること、適度な運動や睡眠を心がけることが大事です。

たしかに睡眠不足だと怒りやすくなりますもんね。

また家族や職場以外のコミュニティを持つことも重要です。

最初に怒りは甘えから来ており、近い存在にほど出やすいと説明しました。

家庭や職場以外に自分の居場所があると、適度な人間関係になり必要以上に他人に干渉しなくなるでしょう。

安藤俊介さんのアンガーマネジメント入門もおすすめです⇒

相手の怒りは変えられません。

怒りは自らが生み出しています。

また怒りの感情には別の一次感情が原因のときがほとんどです。

嫉妬や自己中心的な考え、じれったさなどが挙げられます。

そんな怒りの原因となる一次感情をうまく抑えながら、アンガーマネジメントしていきませんか。

部下に怒る上司は駐在できない!アンガーマネジメントまとめ

今日はアンガーマネジメントについて紹介しました。

駐在員でなくても部下を持つものなら怒りの感情は生まれがちです。

アメリカという生まれ故郷と違う国で働けばそりゃストレスもあります。

そんなストレスに対していちいち怒っていたら現地社員がついてこないどころか、自分が破滅することでしょう。

怒ってしまうと最悪の場合、人事問題に発展し早期帰国せざるを得なくなります。

怒りのメカニズムやアンガーマネジメントについて学び、快適な駐在ライフを過ごしませんか。

早急な対策には6秒ルールや100からのカウントバック、ポジティブシンキングを、長期的な対策にはアンガーログやストレスログ、サクセスログなどなぜ怒っているのかを記録つけながら自らの怒りに向き合い、対処していきましょう。

以上、少しでも参考になれば幸いです。

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