アメリカ駐在員が帰国後も銀行口座を維持した方がいい理由【確定申告の観点から説明】

確定申告

こんにちは、アメリカ駐在員のアポロです。

今日はアメリカに赴任された日本人駐在員が日本帰国後もアメリカの銀行口座を維持した方がいい理由について、確定申告や税務の観点から説明します。

追加納税や還付金が発生した場合、アメリカの銀行口座を持っていないと手続きが煩雑になります。

出張や再び駐在する可能性もあるので当面は維持しておいてもいいでしょう。

私自身は全ての銀行口座を解約せずに口座を維持して帰国しますが、最終的には各自の判断でお願いします。

目次【本記事の内容】

アメリカ駐在員が帰国後も銀行口座を維持した方がいい理由

確定申告

アメリカ駐在員が日本への帰国時に銀行口座を維持すべきか、解約すべきか悩まれる方も多いと思います。

アメリカは銀行口座を開設するだけで200~700ドル前後もらえるキャンペーンを頻繁に行っています。

銀行によって最低預け入れ金額が決まっていたり、給与口座の指定が必要だったりと条件は異なりますが、駐在手当で自然とある程度まとまった金額が貯金できるかと思います。

余剰資金で口座開設するのもいいでしょう。

テキサス州は対象外の銀行もあり、僕はメガバンクしか開設しませんでしたが、一年間で1200ドルくらいもらえました。

人によっては夫婦で申し込んで3000ドル以上のお小遣いを入手する方もいるでしょう。

口座開設するのはいいのですが数が増えると管理が大変になります。

帰国時に普段使っていない口座は閉鎖してから帰国しましょう。

そして銀行口座を集約したあとにいよいよ帰任が決まったとき。

アメリカの銀行口座を維持しますか?

それとも全て解約して帰国しますか?

僕個人として調べた結果は維持します。

主な理由は以下ですね。

  • 解約するのはネットで完結
  • 確定申告の観点
  • 米国株投資の観点
  • 再駐在の可能性

ただしあくまでも個人的な意見ですので一切不要という方は必要に応じて閉鎖し、すっきりした状態で帰国しましょう。

個人的には日本帰国後も米国株に投資したいのと、もしかしたら近いうちに再駐在があるかもしれないからです(ダラスかどうかは分かりませんが)。

ここでは確定申告の観点から説明します。

確定申告により納税が必要な場合

アメリカ駐在員はアメリカで確定申告が必要になります。

日本だと人によってはマストではありませんがアメリカでは全員必須です。

そして確定申告の結果、納税が必要になった場合でも日本帰国後は対応が大変です。

おそらく誰かに立て替えてもらう必要があります。

アメリカの同僚なのか、会社なのか分かりませんが、結構面倒くさそうですよね。

日本から送金するにしても外貨為替手数料が発生します。

サラリーマンとして納税は義務です。

帰国後に追加納税になっても慌てないように銀行口座をひとつは残しておいたほうがいいと判断しました。

銀行口座の解約手続きはオンラインで完結できます。思ったより簡単でした

確定申告により還付金を受け取る場合

つぎに確定申告によって還付金を受け取る場合です。

税金を払いすぎていたケースですが、還付金は小切手で返金されます。

アメリカって小切手大好きですよね。

会社によってはもしかしたらオンライン送金も可能かもしれません。

日本でいう国税庁はアメリカではIRS(Internal Revenue Service)といいます。

そのIRSから受け取った小切手をどのようにして換金するかを考えなければなりません。

アメリカの税法上、還付金はアメリカの銀行口座のみ受け付けています。

小切手を裏書していったん会社か同僚に入金することも考えられますが、IRSの小切手は原則として裏書できません

還付金をスムーズに受け取るためにやはりアメリカの銀行口座は維持しておきたいところです。

追加納税も還付金もないのが一番いいんですけどね。

会社によっては全ての費用を会社負担としてくれるところもあります。その場合は追加納税でも会社が負担してくれますが、還付金があっても返金されません。

アメリカの銀行口座を維持するために

投資

アメリカの銀行口座を維持するために必要な手続きや注意事項についてまとめておきます。

アメリカは口座維持するために最低預け入れ金額が決まっており、下回ると毎月手数料が引かれてしまいます

口座の凍結条件なども確認しておきましょう。

事前に日本で維持できるか手続きも含めて確認しよう

まず日本帰国後も維持したい銀行口座を決めましょう。

いたずらに口座を持っていると管理が煩雑になります。

確定申告の観点からいえばひとつで十分です。

アメリカの4大メガバンクは日本でも維持できることを確認しました。

いずれの銀行もChecking Account、Saving Accountどちらも日本で運用可能です。

ただし今後状況が変わる可能性があるので必ずご自身で確認した上で判断してください。

また住所変更手続きなども確認しておきましょう。

Security Messageやオンラインチャットで教えてくれます。

Form W-8BENを提出して米国非居住者としておこう(非課税)

維持する銀行が決まったらForm W-8BENを提出しましょう。

アメリカの銀行口座の利子は課税対象です。

アメリカの確定申告で利子所得も含めて報告する理由はこのためです。

ただし日本に帰る日本人駐在員は非居住者になります。

(アメリカにいる間、日本人なのに日本の確定申告が不要なのは日本から見ると非居住者になるからです)

非居住者に対しては非課税になるので、Form W-8BENをしっかり提出して課税対象とならないようにしておきましょう。

僕自身、帰任に向けてこの記事をまとめているのでこのFormは現時点で未対応ですが提出してから帰国します。

ユニオンバンクの口座開設も検討しよう

帰国後に維持する銀行口座がどれかいいか分からない方はユニオンバンクも検討しましょう。

アメリカメガバンクは日本でも運用できるのは確認済みですが、ユニオンバンクのいいところは三菱UFJ銀行系列というところです。

いざ日本からアメリカの銀行口座を解約したいときでも日本語でサポートしてくれます。

ユニオンバンクは渡米前から開設できる日本人駐在員向けのサービスで、僕は帰国後も当面ユニオンバンクを維持する予定です。

アメリカ駐在員が帰国後も銀行口座を維持した方がいい理由まとめ

今日はアメリカ駐在員が帰国後も銀行口座を維持した方がいい理由について、確定申告の観点から説明しました。

追加納税や還付金が発生する可能性があり、帰国後の対応が非常に困難です。

アメリカに銀行口座を持っているだけでかんたんに解決してくれます。

ただし会社が対応してくれるところもありますので、各個人の状況を考慮して判断してください。

アメリカのメガバンクは全て日本でも運用可能と確認済みですが、どれにするか迷われる方は日本語でもサポートしてくれる三菱UFJ銀行系列のユニオンバンクでもいいかもしれませんん。

帰るまでが駐在です。

以上、少しでも参考になれば幸いです。