こんにちは、クレカ研究家のアポロです。
今回は2025年6月に大幅リニューアルされたChase Sapphire Reserve(チェース・サファイア・リザーブ)クレジットカードを詳しくレビューします。
Chase Sapphire Reserveは年会費が$550から$795に値上げされましたが、その分多くの新特典が追加されました。
海外駐在員として、この年会費アップが妥当なのか、どのような人にとってメリットがあるのかを徹底的に分析していきます。
年会費約12万円という高額なカードですが、使い方次第では年会費以上の価値を十分に得られるでしょう。
この記事を読んで、Chase Sapphire Reserveを申請すべきか判断できる記事となれば幸いです。
目次【本記事の内容】
- 1.はじめに
- 2.Chase Sapphire Reserve 2025年版の主な変更点
- 3.年会費$795の詳細内訳
- 4.最新ポイント還元率システム
- 5.入会ボーナス特典の詳細
- 6.プレミアム旅行特典
- 6-1.$300年間旅行クレジット
- 6-2.Global Entry/TSA PreCheck申請料クレジット
- 6-3.旅行保険・補償
- 7.新規追加された生活特典
- 7-1.The Edit宿泊クレジット(年間$500)
- 7-2.Exclusive Tablesダイニングクレジット(年間$300)
- 7-3.Apple TV+ & Apple Music無料(年間$250相当)
- 7-4.その他の生活特典
- 8.ポイント活用方法の最新情報
- 8-1.Chase Travel portalでの予約
- 8-2.提携航空会社・ホテルへの移行
- 8-3.キャッシュバック・ギフトカード
- 9.空港ラウンジアクセス完全ガイド
- 9-1.Priority Pass Select
- 9-2.Chase Sapphire Lounge by The Club
- 10.保険・プロテクション特典
- 11.メリットとデメリット
- 11-1.メリット
- 11-2.デメリット
- 12.申請条件とアドバイス
- 12-1.必要な条件
- 12-2.申請前の準備
- 13.他カードとの詳細比較
- 13-1.Chase Sapphire Preferredとの比較
- 13-2.American Express Platinum Cardとの比較
- 14.Chase Sapphire Reserve 2025年版まとめ
はじめに

Chase Sapphire Reserve(チェース・サファイア・リザーブ)は、2025年6月に大幅なアップデートされた、Chase銀行が発行するプレミアムトラベルクレジットカードです。
年会費は$795(約12万円)と高額になりましたが、同時に多くの新特典が追加されました。
CSRの愛称で親しまれるこのカードは、豪華な旅行特典、業界最高水準のポイント還元率、そして保険サービスを受けることができます。
しかし、大幅な年会費アップに見合う価値があるかどうかは、個人の生活スタイルや特典の活用度合いによって大きく異なります。
この記事では、2025年版Chase Sapphire Reserveの全特典を詳しく解説し、作成すべきか判断できる情報を提供します。
Chase Sapphire Reserve 2025年版の主な変更点
2025年のChase Sapphire Reserveは大幅なアップデートが行われました。
主な変更点を整理してみましょう。
年会費の変更
- 旧:$550 → 新:$795($245の値上げ)
- 追加カード(家族カード):$195(変更なし)
新規追加特典
- The Edit宿泊クレジット:年間$500
- Exclusive Tablesダイニングクレジット:年間$300
- StubHubエンターテイメントクレジット:年間$300
- Apple TV+ & Apple Music無料:年間$250相当
- Pelotonクレジット:年間$120
- IHG One Rewards Platinum Elite status
- 年間支出$75,000以上でさらなる上級特典
入会ボーナスアップ
- 旧:60,000ポイント
- 新:100,000ポイント + $500トラベルクレジット(期間限定オファー)
年会費が上がった分、入会特典も10万を超えてきました。
リニューアルによる期間限定オファーですので気になる方はお早めにどうぞ。
年会費$795の詳細内訳
年会費$795は高額な部類のクレジットカードに入ります。
内訳を詳しく見ていきましょう。
自動的に得られる価値
- 年間旅行クレジット:$300
- Priority Pass Select会員資格:$429相当
- Global Entry/TSA PreCheck申請料:$120(4年ごと、年間$30相当)
- Apple TV+ & Apple Music:$250相当
これだけで年間$1,009相当の価値があり、年会費を上回っています。
利用に応じて得られる価値
- The Edit宿泊クレジット:最大$500
- Exclusive Tablesダイニングクレジット:最大$300
- StubHubクレジット:最大$300
- Pelotonクレジット:最大$120
- Lyftクレジット:最大$120
- DoorDashクレジット:最大$300
これらを合計すると、最大で年間$1,640の追加価値を得ることができます。
つまり理論上は年間$2,649相当の価値を得られる計算になります。
最新ポイント還元率システム
2025年版のポイント還元率は以下のように設定されています。
高還元率カテゴリー
- Chase Travel経由の旅行予約:最大8倍ポイント
- 直接予約の旅行:4倍ポイント
- 世界中でのダイニング:3倍ポイント
- Lyft利用:5倍ポイント(2027年9月30日まで)
- Peloton機器購入($150以上):10倍ポイント(2027年12月31日まで)
通常還元率
- その他の支出:1倍ポイント
Chase Travel経由での予約時には「Points Boost」という新機能により、対象ホテルや航空券でさらに最大2倍のポイント還元を受けられます。
これにより実質的に最大10倍のポイント還元も可能になっています。
入会ボーナス特典の詳細
2025年版の入会ボーナスは大幅に強化されています。
入会特典内容(2025年6月からの期間限定オファー)
- 初回3ヶ月以内に$5,000利用で100,000ポイント獲得
- さらに$500分のChase Travelプロモクレジット
ボーナスポイントの価値
- 現金還元:$1,000
- Chase Travel portal使用時:$1,250(1ポイント=1.25セント)
- 提携航空会社・ホテル移行時:$1,500以上(使い方次第)
$500のトラベルクレジットと合わせると、入会特典だけで最大$2,000相当の価値を得られます。
これは年会費$795の2.5倍以上の価値に相当します。
入会条件
- 過去48ヶ月以内にChase Sapphireカードのボーナスを受け取っていないこと
- Chase 5/24ルールを満たしていること
プレミアム旅行特典
Chase Sapphire Reserveの最大の魅力は、旅行特典です。
$300年間旅行クレジット
年間$300の旅行クレジットは、幅広い旅行関連支出に自動適用されます。
対象支出
- 航空券購入
- ホテル宿泊費
- レンタカー料金
- クルーズ費用
- 鉄道料金
- タクシー・ライドシェア料金
- 駐車場料金
実際に使ってみると、このクレジットは非常に使いやすく、年間を通じて自然に消化できます。
Global Entry/TSA PreCheck申請料クレジット
4年ごとに最大$120のクレジットが提供されます。
対象プログラム
- Global Entry:$100(アメリカ入国審査迅速化)
- TSA PreCheck:$85(国内線保安検査迅速化)
- NEXUS:$50(アメリカ・カナダ間移動迅速化)
これらのプログラムは旅行時間を大幅に短縮でき、頻繁に旅行する人には必須のサービスです。
旅行保険・補償
業界最高水準の旅行保険が付帯されています。
主な保険内容
- トリップキャンセル/中断保険:最大$10,000/人、$20,000/旅行
- トリップディレイ補償:12時間以上遅延時、$500まで/人
- 荷物遅延・紛失補償:最大$3,000/人
- レンタカー損害補償:$60,000まで(プライマリー補償)
- 旅行事故保険:最大$500,000
- 24時間緊急アシスタンス
実際に旅行中のトラブルで保険を利用したことがありますが、手続きも簡単で迅速に対応してもらえました。
新規追加された生活特典
2025年版では旅行以外の日常生活でも価値を得られる特典が多数追加されました。
The Edit宿泊クレジット(年間$500)
厳選されたラグジュアリーホテルでの宿泊に使えるクレジットです。
特典内容
- 年2回、各$250のステートメントクレジット
- 2泊以上の事前支払い宿泊が対象
- 客室クレジット$100相当
- 無料朝食
- 部屋のアップグレード(空室状況による)
Exclusive Tablesダイニングクレジット(年間$300)
OpenTable経由で予約できる厳選レストランでのクレジットです。
特典内容
- 年2回、各$150のステートメントクレジット
- Sapphire Reserve Exclusive Tables対象レストラン
- 通常予約困難な人気レストランも含まれる
高級レストランでの食事が実質的に割引価格で楽しめるため、特別な日の食事にぴったりです。
Apple TV+ & Apple Music無料(年間$250相当)
2027年6月22日まで、Appleのサブスクリプションサービスが無料で利用できます。
対象サービス
- Apple TV+:月額$6.99
- Apple Music:月額$10.99
エンターテイメント費用を大幅に節約できる特典です。
その他の生活特典
StubHubクレジット(年間$300)
- コンサート、スポーツ観戦のチケット購入に利用可能
- 年2回、各$150のクレジット
Pelotonクレジット(年間$120)
- 月額$10のクレジット
- Pelotonメンバーシップに適用
Lyftクレジット(年間$120)
- 月額$10のクレジット
- Lyft利用時にアプリ内クレジットとして付与
DoorDashクレジット(年間$300)
- DashPass会員権無料(年間$120相当)
- さらに月$25までのプロモクレジット
ポイント活用方法の最新情報
Chase Ultimate Rewardsポイントの活用方法も2025年版で強化されています。
Chaseで貯まるURポイントについては別記事で詳しくまとめています。
併せてご確認ください。
Chase Travel portalでの予約
Chase Travel経由での予約時は、ポイント価値が25%向上します。
ポイント価値
- 通常:1ポイント=1セント
- Chase Travel使用時:1ポイント=1.25セント
新しく追加された「Points Boost」機能により、対象ホテルや航空券では最大2倍のポイント還元も受けられます。
提携航空会社・ホテルへの移行
1:1の比率で主要な航空会社・ホテルプログラムに移行可能です。
主な移行先
- United Airlines MileagePlus
- British Airways Executive Club
- Singapore Airlines KrisFlyer
- Air Canada Aeroplan
- Marriott Bonvoy
- World of Hyatt
- IHG One Rewards
移行は即座に完了し、ビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券予約に活用できます。
キャッシュバック・ギフトカード
現金や各種ギフトカードへの交換も可能です。
交換レート
- 現金還元:1ポイント=1セント
- ギフトカード:種類によって異なる
ただし、旅行での利用に比べて価値は低くなるため、最後の手段として考えるのが良いでしょう。
空港ラウンジアクセス完全ガイド
Chase Sapphire Reserveのラウンジアクセス特典は業界トップクラスです。
Priority Pass Select
世界1,300以上の空港ラウンジに無料でアクセスできます。
特典内容
- 本人無料
- 同伴者2名まで無料
- 3名以上は1名につき$32
実際に多くの空港でPriority Passを利用していますが、食事や飲み物、Wi-Fi、静かな環境など、旅行の快適さが格段に向上します。
Chase Sapphire Lounge by The Club
Chase独自のプレミアムラウンジも利用できます。
展開空港
- ボストン・ローガン国際空港(BOS)
- ラガーディア空港(LGA)
- ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)
- フィラデルフィア国際空港(PHL)
- フェニックス・スカイハーバー国際空港(PHX)
- サンディエゴ国際空港(SAN)
- 香港国際空港(HKG)
これらのラウンジは特に質の高いサービスと設備を提供しており、Priority Passラウンジよりもさらに快適です。
その他のラウンジアクセス
- Air Canada Maple Leaf Lounge:カナダ国内の主要空港で利用可能
各ラウンジには独自の特色があり、空港での待ち時間を有効活用できます。
保険・プロテクション特典
Chase Sapphire Reserveは包括的な保険・プロテクション特典を提供しています。
旅行関連保険
- トリップキャンセル/中断保険:最大$10,000/人、$20,000/旅行(病気、天候、その他予期せぬ事情による旅行キャンセルをカバー)
- トリップディレイ補償:12時間以上の遅延で$500まで/人(食事、宿泊、必需品の購入費用を補償)
- 荷物遅延・紛失補償:最大$3,000/人(必需品購入費用として$100/日×5日まで)
レンタカー保険
- プライマリー補償:最大$60,000まで(自動車保険を使わずに補償を受けられる)
実際にレンタカーで事故に遭った際、この保険のおかげで個人の自動車保険を使わずに済み、保険料の値上がりを回避できました。
ショッピング保険
- 購入保護:購入から120日以内の盗難・破損を補償(1アイテム$500まで)
- 延長保証:メーカー保証3年以下の商品は1年延長(最大4年まで延長可能)
- 不正利用保護:ゼロライアビリティ保証(不正利用に対して全額補償)
メリットとデメリット
実際に使用している経験をもとに、メリットとデメリットを整理します。
メリット
- 旅行特典:年間$300の旅行クレジット、世界規模のラウンジアクセス、充実した旅行保険
- 高いポイント還元率:旅行・ダイニングで3倍以上のポイント、Chase Travel経由で最大8倍のポイント
- 日常生活特典:年間最大$1,640相当の各種クレジット、Apple Music & TV+無料、IHG Platinum Elite status
- 柔軟なポイント活用:多数の航空会社・ホテルに移行可能、Chase Travel portalでの価値向上
- 顧客サービス:24時間365日のカスタマーサポート、旅行時の緊急アシスタンス
デメリット
- 高額な年会費:$795は決して安くない、特典を活用しないと元が取れない
- 厳しい申請条件:高いクレジットスコアが必要、Chase 5/24ルールの制約
- 特典活用の難しさ:多くの特典が期間限定クレジット、使い切るには計画的な利用が必要
申請条件とアドバイス
Chase Sapphire Reserveの申請を検討している方へのアドバイスとなります。
必要な条件
クレジットスコア
- 一般的に720以上が必要
- 740以上あるとベター
年収
- 明確な基準は公表されていないが、$50,000以上が目安
- 世帯収入も考慮される
Chase 5/24ルール
- 過去24ヶ月以内に開設したクレジットカードが5枚未満
- 他社カードも含めてカウントされる
申請前の準備
Chase銀行との関係構築
Chase銀行口座の開設を検討しましょう。開設済みだと承認率が上がる噂もあります。
信用履歴の確認
- 信用報告書で間違いがないかチェック
- 支払い遅延がないことを確認
適切なタイミング
- 他のカード申請から最低3ヶ月は間隔を空ける
- 年収が安定している時期に申請
申請後のポイント
- 入会ボーナス獲得のため、大きな支出を計画
- $5,000の支出を3ヶ月以内に達成
- 旅行クレジットは自動適用
- ラウンジアクセスは申請後すぐ利用可能
他カードとの詳細比較
他の人気プレミアムカードとの比較を行います。
Chase Sapphire Preferredとの比較
Chase Sapphire Preferred
- 年会費:$95
- 旅行クレジット:$50
- ポイント還元率:旅行・ダイニング2倍
- ラウンジアクセス:なし
- Chase Travel portalでのポイント価値:1.25セント
どちらを選ぶべきか
- 年間旅行支出が$300以上:Reserve
- ラウンジアクセスが必要:Reserve
- 年会費を抑えたい:Preferred
American Express Platinum Cardとの比較
American Express Platinum
- 年会費:$695
- 旅行クレジット:$200(航空会社別)+ $200(ホテル)
- ラウンジアクセス:Centurion + Priority Pass
- ポイント還元率:旅行5倍、航空会社直接購入1倍
比較ポイント
- より多様な生活特典:Sapphire Reserve
- より多くのラウンジアクセス:Amex Platinum
- 使いやすい旅行クレジット:Sapphire Reserve
Capital One Venture X Rewardsとの比較
- 年会費:$395
- 旅行クレジット:$300
- ラウンジアクセス:Priority Pass + Capital One Lounge
- ポイント還元率:すべての支出で2倍
比較ポイント
- 年会費の安さ:Venture X
- 特典の多様性:Sapphire Reserve
- シンプルな還元率:Venture X
Chase Sapphire Reserve 2025年版まとめ

Chase Sapphire Reserve 2025年版は、年会費$795への値上げに見合う価値を十分に提供しているプレミアムカードです。
高額な年会費は、豊富な特典や高いポイント還元率によって十分に相殺できる可能性があります。
このカードが特に適している人
- 年間$300以上の旅行支出がある
- 頻繁に空港ラウンジを利用する
- 高級レストランやホテルを利用する
- 各種サブスクリプションサービスを利用している
- ポイントを効率的に航空会社・ホテルに移行できる
年会費回収の目安
- 基本特典(旅行クレジット$300 + ラウンジアクセス$429相当)だけで年会費の92%を回収
- 追加特典を50%程度活用すれば、年会費以上の価値を確実に得られる
注意すべきポイント
- 多くの特典が期間限定クレジット形式のため、計画的な利用が必要
- Chase 5/24ルールなど、申請条件が厳しい
- 年会費が高額なため、特典を活用しないと損失になる可能性
海外駐在員として頻繁に出張や旅行する生活スタイルであれば、このカードは非常に価値の高い投資だと感じます。
特に空港ラウンジアクセスと旅行保険は、旅行の質を大幅に向上させてくれます。
ただし、年会費$795は決して安くないため、自分の生活スタイルと照らし合わせて慎重に検討することをお勧めします。
あなたはChase Sapphire Reserve 2025年版を申請しますか?
以上、少しでも参考になれば幸いです。