こんにちは、ヒルトンダイヤモンドのアポロです。
2025年11月18日、ヒルトンは大きな変更をアナウンスしました。
2026年1月1日からヒルトンの上級会員プログラムに大きな変革が訪れます。
これまで最上位だったダイヤモンド会員の上に、新たに「ダイヤモンド・リザーブ(Diamond Reserve)」という超エリート層向けステータスが誕生するのです。
私自身、2019年からダイヤモンド会員を継続し、エグゼクティブラウンジの利用や客室アップグレードなど大きな恩恵を受けてきました。
ダイヤモンド・リザーブは特に「予約時に確定できるアップグレード」と「16時までの保証されたレイトチェックアウト」が魅力的です。
本記事では、ダイヤモンド・リザーブの取得条件、特典内容、そして既存のダイヤモンド会員との違いを詳しく解説します。
- アメリカのAMEXヒルトン系クレジットカード4枚すべて作成
- 日本のヒルトンアメックスも作成
- 2019年からヒルトンダイヤモンド会員
- コンラッド東京、コンラッド大阪、ROKU KYOTOなどに宿泊済み
- 海外のWaldorf AstoriaやConradにも宿泊済み
目次【本記事の内容】
- 1.ダイヤモンド・リザーブとは?ヒルトン史上最上位の新ステータス
- 2.取得条件|年間80泊と18,000ドル支出が必須
- 3.特典①|確約アップグレード(予約時に確定)
- 4.特典②|16時までのレイトチェックアウト保証
- 5.特典③|最優先アップグレードと120%ボーナスポイント
- 6.特典④|プレミアムクラブアクセスと専用サポート
- 7.ダイヤモンド会員との違い|5つのポイント
- 8.よくある質問
- 9.ダイヤモンド・リザーブまとめ
ダイヤモンド・リザーブとは?ヒルトン史上最上位の新ステータス
ダイヤモンド・リザーブは、2026年1月から導入されるヒルトン・オナーズにおける最上位ステータスです。
既存のダイヤモンド会員よりさらに上位に位置づけられ、滞在時の優先度と特典内容が大幅に強化されています。
ヒルトンのマーケティング責任者であるマーク・ワインスタイン氏は「ヒルトンに最も忠実なゲストを認識し、報いるために作られた」と述べています。
このステータスは、ビジネストラベラーや長期滞在者を想定した、実利価値の高い設計となっているのが特徴です。
取得条件|年間80泊と18,000ドル支出が必須
ダイヤモンド・リザーブの取得には、以下の条件をすべて満たす必要があります。
基本条件
- 年間80泊または40滞在のいずれか
- 年間18,000 USD(約270万円)の対象支出
注目すべきは、他のヒルトンステータスと異なり「滞在数または宿泊数」だけでは到達できない点です。
18,000ドルの支出は必須条件となっており、これがダイヤモンド・リザーブを「真のエリート層向け」たらしめています。
クレジットカードでは到達不可
ヒルトン・アメックス・アスパイアカードなどで付帯する自動ダイヤモンド特典では、ダイヤモンド・リザーブには到達できません。
ヒルトン・オナーズで唯一、実際の滞在と支出のみで取得可能なステータスとなります。
クレジットカード経由ではなく、純粋な宿泊実績が求められる点が、このステータスの希少性を高めています。
特典①|確約アップグレード(予約時に確定)
ダイヤモンド・リザーブ最大の目玉特典が「確約アップグレード(Confirmable Upgrade Reward)」です。
通常のダイヤモンド会員は、チェックイン時にアップグレードされる「可能性」がありますが、空室状況次第です。
ダイヤモンド・リザーブは予約時点で確定できます。
予約時点でスイートが確定
この特典では、予約時点でプレミアムルームまたはスイートへのアップグレードを確定できます。
最大7泊の滞在まで適用可能で、繁忙期やリゾート地でも確実に上位カテゴリーの部屋が保証されます。
年間最大2回まで利用可能
確約アップグレードは年間で最大2回獲得できます。
- 1回目:ダイヤモンド・リザーブ達成時に自動付与
- 2回目:年間120泊達成時(または30,000ボーナスポイントのいずれか)
年間120泊する方なら、2回の確約アップグレードを戦略的に利用できます。
特典②|16時までのレイトチェックアウト保証
ヒルトンではレイトチェックアウトは「リクエストベース」であり、ホテルごとに対応が異なっていました。
しかしダイヤモンド・リザーブでは、全ブランドで16時までのレイトチェックアウトが自動的に保証されます。
滞在の自由度が劇的に向上
16時までの保証は、特に以下のシーンで威力を発揮します。
- 午後便や夜便で帰国する際の荷物置き場として
- 子連れでゆっくりチェックアウトしたい場合
- ワーケーションで午後まで仕事をする場合
私自身、ダイヤモンド会員ですが16時までのレイトチェックアウト適用はほぼありませんでした。
16時保証は、旅行の自由度を大幅に高める特典と感じます。
特典③|最優先アップグレードと120%ボーナスポイント
最上位のアップグレード優先順位
ダイヤモンド・リザーブは、ヒルトン内で最高のアップグレード優先順位を持ちます。
チェックインの3日前から空室状況に応じたアップグレードが確定されるため、通常のダイヤモンドよりも高確率で上位カテゴリーの部屋が割り当てられます。
リゾートの高層階、角部屋、スイートなど、人気の部屋タイプほど恩恵が大きくなります。
ボーナスポイントが120%に増加
既存ダイヤモンドのボーナス率(+100%)から強化され、ダイヤモンド・リザーブでは+120%のボーナスポイントが付与されます。
例えば1泊で通常1,500ポイント獲得する場合は以下のような合計ポイントとなります。
- ダイヤモンド会員:3,000ポイント(1,500 + 1,500)
- ダイヤモンド・リザーブ:3,300ポイント(1,500 + 1,800)
特典④|プレミアムクラブアクセスと専用サポート
新設されるプレミアムクラブとは
ダイヤモンド会員のエグゼクティブラウンジアクセスに加えて、ダイヤモンド・リザーブは新設される「プレミアムクラブ」へのアクセス権が付与されます。
プレミアムクラブは、ウォルドーフ・アストリアやコンラッドのような高級ラグジュアリーブランドホテルを中心に順次展開される予定です。
通常のエグゼクティブラウンジより、空間の質、飲食内容、サービスレベルが向上したVIP向け施設となるでしょう。
利用してみたいですが、私には縁のないクラブでしょうね。泣
24時間365日の専用カスタマーサービス
特別なトレーニングを受けたチームメンバーが、お客様一人ひとりに合わせたサポートと優先的なケアを提供する、24時間いつでもご利用可能な専用カスタマーサービスです。
ダイヤモンド・リザーブ専任チームによる、24時間365日のプレミアムサポートが提供されます。
海外旅行時の急な予約変更、トラブル対応、特別リクエストなど、迅速かつパーソナライズされた対応が期待できます。
専用の電話番号、メール、チャットで常時アクセス可能です。
ダイヤモンド会員との違い|5つのポイント
既存ダイヤモンド会員とダイヤモンド・リザーブの主な違いをまとめます。
| 項目 | ダイヤモンド | ダイヤモンド・リザーブ |
|---|---|---|
| 取得条件 | 50泊または25滞在または11,500ドル | 80泊または40滞在かつ18,000ドル |
| アップグレード | 空室状況次第 | 予約時に確約可能(年最大2回) |
| レイトチェックアウト | リクエストベース(最長16時) | 16時まで保証 |
| ボーナスポイント | +100% | +120% |
| ラウンジアクセス | エグゼクティブラウンジ | プレミアムクラブ含む全て |
全体的に「確実性」が大幅に向上している点が、ダイヤモンド・リザーブの最大の魅力といえます。
ダイヤモンド・リザーブは利用金額の制約があることから正真正銘の富裕層向けのステータスと言えるでしょう。
よくある質問
Q1. ライフタイムダイヤモンド・リザーブは存在する?
A. いいえ、ライフタイムダイヤモンド・リザーブは存在しません。
ダイヤモンド・リザーブ未達成の翌年は、自動的にダイヤモンド会員にソフトランディングします。
毎年、80泊と18,000ドル支出を維持する必要があります。
Q2. 2025年の宿泊実績は2026年のダイヤモンド・リザーブにカウントされる?
A. 2026年の会員ランクは2025年の利用実績に基づいて決定されます。
2026年の利用実績により改定後の会員ランク取得要件を満たした時点で、取得した会員ランクの特典を利用できるようになります。
つまりダイヤモンド・リザーブ要件を満たした時点でリザーブと認定されることに。
Q3. 確約アップグレードはどのホテルでも使える?
A. 確約アップグレードは、事前アップグレードを提供している対象ホテルで利用可能です。
ウォルドーフ・アストリア、コンラッド、LXRなどの高級ブランドを含む多くのホテルが対象となります。
Q4. ゴールドやダイヤモンドに影響はある?
A. ゴールド会員については、無料朝食つきの特典に変更はありません。
むしろ、会員資格の取得要件が緩和されたことで、ゴールド会員にもダイヤモンド会員にもなりやすくなっています。
一方、ダイヤモンド・リザーブができたことにより、客室アップグレードの可能性は少し下がる可能性があります。
ダイヤモンド・リザーブ会員が最優先のアップグレード優先順位を持つためです。
ゴールド会員資格の獲得方法(2026年1月1日から)
ゴールド会員資格の獲得には、以下の3つの方法があります。
- 25泊の宿泊(これまでは40泊)
- 15回の滞在完了(これまでは20回)
- 対象となる年間利用金額$6,000 USDの達成(これまでは75,000ベースポイント)
ダイヤモンド会員資格の獲得方法(2026年1月1日から)
ダイヤモンド会員資格の獲得には、以下の3つの方法があります。
- 50泊の宿泊(これまでは60泊)
- 25回の滞在完了(これまでは30回)
- 対象となる年間利用金額$11,500 USDの達成(これまでは120,000ベースポイント)
ダイヤモンド・リザーブまとめ
ダイヤモンド・リザーブは、2026年1月から導入されるヒルトン史上最上位のステータスです。
年間80泊かつ18,000ドル支出が必要となり富裕層向けステータスであることには間違いありません。
しかし、スイート含む客室アップグレードの事前確定や16時レイトチェックアウト保証、プレミアムクラブアクセスなど「確実に優遇される」特典が多いのも事実。
無理して目指せるステータスではありませんが、達成した人のみ約束された最上位のステータスであることでしょう。
一方、クレジットカード付帯でゴールドやダイヤモンド会員になっている方や、年間の宿泊数が少ない方は、無理に目指す必要はないかと思います。
以上、少しでも参考になれば幸いです。




















