こんにちは、ダラス駐在員のアポロです。
渡米して3年目で米国株投資を始めました。
1年目はアメリカの生活に慣れるので精一杯、2年目はアメリカのクレジットカードの魅力にどっぷりハマり1年間で100万ポイントを入手しました。
今は継続的に米国株投資を行い、駐在マネーに働いてもらっています。
メイン証券はチャールズシュワブ証券ですが、口座登録するだけで米国株がもらえるロビンフッド証券も持っています。
今日紹介するのは本多静六の「私の財産告白」という本です。
明治時代に書かれた本でとっつきにくいかと思いきや、本多静六の人柄がよく出ており、非常に読みやすかったです。
1日で読めるボリュームですが、普遍的な考えが書かれており古典的名著とも言えます。
目次【本記事の内容】
- 1.本多静六とは
- 2.私の財産告白を読んで
- 2-1.本多式貯金法
- 2-2.金の貯め方、増やし方
- 2-3.財産の処分方法
- 3.本多静六の私の財産告白を読んだまとめ
本多静六とは
本多静六は1866年に埼玉県で生まれた学者です。
東京山林学校に入学し、一度は落第するも猛勉強の末、首席で卒業します。
その後、ドイツのミュンヘン大学に留学し、財政経済学を専攻していましたが、そこで出会ったブレンタノ博士から卒業時に頂いた言葉で投資に目覚めます。
「勤勉な学者でも独立できる程度の財産がないとダメだ」
ブレンタノ博士も立派な資産家でした。
帰国後は現在の東京大学農学部である東京農科大学の助教授になり、本多式貯金方法の格となる月給4分の1天引き貯金を始めます。
鉄道などの投資も行い、莫大な資産家になりました。
また1日1ページの原稿執筆も行っていたので370冊を超える著書があります。
本多静六がTwitterやってたらかなりのインフルエンサーになっていたでしょうね笑。
日比谷公園をはじめとする日本の数々の公園を設計してきたため公園の父とも言われます。
日々の投資などで莫大な資産を蓄えた本多静六ですが、60歳で定年退職するときに全財産を寄付してしまいます。
また渋沢栄一や安田善次郎とも交流があります。
この記事では投資関連の「私の財産告白」を読んで思ったことをまとめておきます。
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私の財産告白を読んで
私の財産告白は以下を含む目次で構成されています。
- 本多式貯金法
- 金の貯め方、増やし方
- 財産の処分方法
他にもあるのですが、このブログでは3つの章から特に参考になった考えをまとめておきます。
本多式貯金法
本多式の貯金法は以下の計算式で説明できます。
貯金=通常収入x1/4+臨時収入の全部
いわゆる天引きですね。
給料が入ったらまず4分の1を貯金。
そして残った4分の3で生活する。
本多静六の場合25歳から実行し、月末はゴマ塩ごはんだけのときもあったとか。
仮に手取りが20万円だとしたら5万円は先に貯金する。
天引き貯金は貯金の普遍的な考えですが本多静六も提唱、実践していました。
金の貯め方、増やし方
ある程度貯まった時点で投資に切り替えて運用します。
本多静六の場合、鉄道株から始まり、電気、製紙、麦酒、紡績、セメント、鉱業、銀行など30種以上に分散投資していました。
当時は安かった土地や山林などにも投資しています。
「私の財産告白」で紹介している本多静六の投資法は以下となります。
- 焦らずタイミングを待つ
- 2割利食い、10割半分手放し
目星をつけた株式が割安になるまで焦らずに待ち、タイミングが来たら買い付けます。
そしてその株式が2割アップになったところで利益確定します。
深追いはしないと本多静六は説明していますが、長期保有で2倍になった株式は半分売却して元手を現金として置いておくとも述べています。
すると残り半分の株式がたとえ価値がなくなっても損することはありません。
また本多静六は以下の名言を残しています。
「好景気時代には貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を」
「タイミングを逸せず巧みに繰り返す」
そんな本多静六ですが、東京大震災直後の暴落はあまりにも市場が悲観しすぎたと感じたようでかなりの割安で買い占めており、その後値上がったときに売却して大儲けしたそうです。
財産の処分方法
「財産はいくらあっても、あの世に持っていけるものではない」
本多静六だけでなく安田善次郎もよくこの言葉を使っていました。
また贅沢に関して本多静六はこうも言っています。
苦学生だったときに天丼を食べてあまりにも美味しかったため、当時の日記に金があったら天丼を二杯食べてみたい、と残していました。
そして海外留学を終えて念願の天丼二杯に実際にチャレンジしました。
ところが全く美味しくないのです。
当たり前です。
お腹いっぱいのときに天丼渡されても美味しくないどころか完食すらできません。
そして60歳の定年退職時に全財産を寄付して、貧乏な余生に戻ります。
忙しいあなたも、耳は意外とヒマしてる – audiobook.jp後半は私の体験社会学と題して仕事術について語っています。
「人を使うには、使われるには」
など普遍的な仕事に関する考えが書いてあり読み物として面白かったです。
平凡人の成功法として最後に「人生即努力・努力即幸福」を唱えて終わっています。
天才マイナス努力よりも凡才プラス努力が最後が勝つと。
僕も特別な才能はないのですが、努力できる才能は個人的にはあると思っています。
投資方法だけでなく、仕事や人生においても一般論を終始唱えていますが、コロナなどで先が見えないときでも普遍的な考えが大事だなと感じました。
本多静六の私の財産告白を読んだまとめ
今日は本多静六の本「私の財産告白」を紹介しました。
本多静六は100年以上前に生まれた資産家で、私の財産告白という本には投資の普遍的な考えが述べられていました。
古典的名著とも言われる私の財産告白を読んで自身の投資方法を見つめなおすのもいいかもしれません。
アマゾンのUnlimitedサービスやオーディブル、オーディオブックでは無料でお試しできるので気軽に読んでみましょう。
休日に読めてしまう分量です。
以上、少しでも参考になれば幸いです。