こんにちは、アメリカ駐在員アポロです。
今日はユニオンバンクからUSバンクに口座移行したときの話を共有します。
ユニオンバンクが買収され日本人の留学生、駐在員が一同騒然になりました。
留学後、駐在帰任後も口座維持している方も多く、
「おれのアメリカ口座、どうなるんやー」
という悲鳴のような声が多く聞こえてきました。笑
USバンクによる買収後のやり取りも落ち着き、口座移行が2023年5月末にはじまりました。
さっそく移行してみたので経験談をもとにレポートしちゃいます。
目次【本記事の内容】
- 1.ユニオンバンクはUSバンクの傘下になりました
- 2.三菱UFJ銀行のユニオンバンクへの取り次ぎは2023年4月で終了
- 3.USバンクのウェブサイトから移行をトライするもなぜかエラーに
- 4.ユニオンバンクのウェブサイトから移行で無事に完了
- 4-1.USバンク移行のプロセス
- 5.USバンク移行完了後にやること
- 5-1.口座番号確認(routing numberとaccount numberは新しくなる)
- 5-2.口座残高確認(無事にユニオンバンクから引き継ぎ完了)
- 5-3.ペーパーレス設定(基本はユニオンバンクから引き継がれる)
- 5-4.住所変更(日本帰国後は電話する必要あり)
- 5-5.電話番号の変更(アメリカ電話番号10桁のみ登録可能)
- 5-6.ATMカードの受け取り(7月目安)
- 6.ユニオンバンクからUSバンクに口座移行を無事に完了した話まとめ
ユニオンバンクはUSバンクの傘下になりました
どうなる、ユニオンバンク
ユニオンバンクはUSバンクの傘下になりました。
USバンクが買収したとも言えますし、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が手放して売却したとも言えます。
主な登場人物は以下です。
- 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)
- 株式会社三菱UFJ銀行
- U.S. Bancorp(USバンコープ;US Bankの親会社)
- UFG Union Bank, N.A.(ユニオンバンク)
そして時系列は以下。
- 2021年9月21日:MUFGがユニオンバンクの全株式をUSバンコープに譲渡することで合意
- 2022年12月2日:12月1日(米国時間)に株式譲渡を完了したとプレスリリース
株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・グループ(MUFG)および株式会社三菱 UFJ 銀行は、MUFG の米国子会社である米州 MUFG ホールディングスコーポレーション(CEO Kevin Cronin、以下 MUAH)を通じて保有する MUFG Union Bank, N.A.(以下 ユニオンバンク)の全株式を U.S. Bancorp(以下 USB)に譲渡すること(以下 本株式譲渡)について USB と合意し、2021 年 9 月 21 日に公表いたしました。本株式譲渡につきましては、取引実行のための前提条件を全て充足し、2022 年 12 月 1 日(米国時間)に完了しました。
https://www.bk.mufg.jp/news/news2022/pdf/news1202.pdf
三菱UFJ銀行のユニオンバンクへの取り次ぎは2023年4月で終了
統合作業はさらにつづきます。
2023年3月20日:三菱UFJ銀行がユニオンバンクへの取り次ぎを2023年4月12日郵送到着分をもって停止することを決定
2023年5月27日:銀行コード等が変わる
送金関連情報 | 2023年5月26日以前 | 2023年5月27日以降 |
銀行コード ABA Number / Routing Number | 122000496 | 122235821 |
SWIFT Code | BOFCUS33MPK | USBKUS44IMT |
銀行名(Bank) | MUFG Union Bank, N.A. | U.S. Bank, N.A. |
住所(Adress) | 50 Pointe Dr., Suite 300, Brea, CA 92821 USA | 800 Nicollet Mall, Minneapolis, MN 55402, USA. |
取り次ぎ停止の対象は以下2つ。
- ユニオンバンク・カリフォルニアアカウント・プログラム(カリフォルニアアカウント)
- ユニオンバンク・パシフィックリム・カンパニーベネフィット・プログラム(パシフィックリム・カンパニーベネフィット)
カリフォルニアアカウントは主に留学、パシフィックリムは駐在で渡米される方が日本にいながらアメリカの銀行口座を開設できるサービスでした。
アメリカの銀行口座開設はソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)の取得、住所に公共料金が郵送された実績、1,500ドル以上のまとまった資金などが必要になることが多く、渡米さいしょの関門です。
それが三菱UFJ銀行という日本で知られた大企業がサポートしてくれるので私自身も頼って渡米前に開設しました。
三菱UFJ銀行がユニオンバンク開設を取り次ぐことはもうなくなりましたが、今後USバンクと業務提携し、日本語サポートや口座開設を継続することを発表しました。
2023年6月現在で具体的な案内は三菱UFJ、USバンクともにありませんが、続報を待ちましょう。
また、MUFG は USB との間で業務提携契約を締結し、米国に居住する個人のお客さまに対する口
https://www.bk.mufg.jp/news/news2022/pdf/news1202.pdf
座開設サービスの継続などについて合意いたしました。今後、デジタル領域や日系のお客さま向け
のサービスなど、MUFG・USB 双方の強みを活かせる分野や相互補完が可能な分野での提携施策の
具体化・拡大を目指す予定です。
USバンクのウェブサイトから移行をトライするもなぜかエラーに
ユニオンバンクの売却騒動の一連の流れは説明したとおりです。
これからはユニオンバンクの口座を持っていた方向けに説明していきます。
US Bankに買収された以上、新規アカウント登録が必要になります。
USバンクの公式ホームページにいってログインボタンを押すと、下のほうにユニオンバンクのお客様はこちら(Start here)と書いてあります。
Start hereを押すと次の画面が出現。
カード番号もしくはアカウント番号、SSNの下4桁を入力してContinueを押すと口座移行登録ができます。
が、私はなぜかアカウント番号が一致せず次に進めませんでした。
何回か繰り返しログイン作業を続けているとUSバンク側から怪しいと思われたのか、また明日トライしてねの文字が。
USバンクからの口座移行はあきらめ、ユニオンバンクからUSバンクを移行することにしました。
ユニオンバンクのウェブサイトから移行で無事に完了
USバンク移行のプロセス
ユニオンバンクのウェブサイトからUSバンク移行のプロセスは以下のとおりです。
最後のほうは記憶がちょっと怪しくAgreementを読むタイミングがもしかしたら少し前後するかもしれません。
まぁやることは同じです。
- ユニオンバンクにログイン
- USバンクのアカウント作成
- IDとパスワード設定
- 連絡先設定(アメリカの電話番号もしくはメールアドレス)
- 6桁のセキュリティコード入力
- Agreement読んで同意
- all set!!
まずユニオンバンクにログインすると次の画面が出てきます。
このままユニオンバンクのオンライン口座に進むか(右)、USバンクにログインするか(左)です。
ここでLogin to U.S. Bankを押してUSバンクにログインします。
ただしUSバンクの銀行口座を持っていなければアカウント登録が必要になります。
先ほど書いたプロセス通りですが、ほかのサービス登録と同じ流れです。
USバンクのアカウント作成→IDとパスワード設定→連絡先設定(アメリカの電話番号もしくはメールアドレス)→6桁のセキュリティコード入力→Agreement読んで同意→all set!!
You’re all set!画面が出たら完了です。
注意事項として6桁のセキュリティコードを入力する必要がありますが、アメリカの銀行口座アカウントなので、10桁のアメリカ電話番号のみ。
日本の11桁電話番号へのテキスト送信は受け付けていません。
その場合はメールアドレスを連絡先に設定しておけばいいでしょう。
私自身も日本にいながらメールアドレスを用いてユニオンバンクからUSバンクの口座移行プロセスを問題なく完了させました。
USバンク移行完了後にやること
USバンクの口座移行完了後にやることを記載しておきます。
まだUSバンクからATMカードが届いていないので一部は未完了です。
口座番号確認(routing numberとaccount numberは新しくなる)
routing numberとaccount numberはユニオンバンクのときから変わります。
USバンクの口座番号情報をチェックしておきましょう。
routing numberは9桁くらいのもの、accounting numberは12桁くらいのものになります。
給与振り込み設定や送金などで必要になる大事な情報です。
口座残高確認(無事にユニオンバンクから引き継ぎ完了)
口座残高を確認しておきましょう。
ユニオンバンクから自動的に引き継がれているので何もすることはないです。
条件によっては一定残高を下回っていると口座維持手数料を毎月引かれる可能性もあるので念のため確認しておきましょう。
ユニオンバンクのオンライン口座も確認しましたが、ユニオンバンクの口座残高はしっかりゼロになっていました(当たり前ですが)。
ちなみに口座維持手数料Monthly Maintenance Feeは6.95ドルですが、以下のいずれかの条件でFee免除となります。
- 1000ドル以上のDirect Deposit(給与振り込み設定)
- 1500ドル以上の残高維持
- USバンク発行のクレジットカード保有
ペーパーレス設定(基本はユニオンバンクから引き継がれる)
郵送で受け取りたい方を除き、ペーパーレス設定をしておきましょう。
ペーパーレスなら無料です。
(郵送でPaper Statementを発行してもらう場合、2ドル請求されます)
こちらも基本はユニオンバンクで設定した情報が引き継がれています。
私の場合、Tax documentsがなぜか郵送設定になっていたのですべてのドキュメントをペーパーレス設定にしました。
住所変更(日本帰国後は電話する必要あり)
住所に変更がないか確認しておきましょう。
ユニオンバンク情報が引き継がれていますが、変更申請漏れはよくあることです。
大事な情報を郵送で受け取るためにも住所変更する必要があるかアカウント情報を見ておきましょう。
日本人が読んでいる本記事なので1点注意事項があります。
日本の住所はオンライン上で登録、変更ができず電話で変更依頼する必要があります。
ちょっと面倒ですがシステムではできないみたい。。
日本帰国後、日本国内で引っ越しが発生したら少しやっかいですね。
電話番号の変更(アメリカ電話番号10桁のみ登録可能)
電話番号の変更もあわせて確認しましょう。
住所同様、アメリカの電話番号のみ登録可能です。
日本の電話番号は登録できません。
連絡先はメールアドレスを入れておけば重要なメールは届くことになりますが、セキュリティー上やや弱いなと思いました。
ATMカードの受け取り(7月目安)
ATMカードは記事執筆時点では届いていません(2023年6月)。
7月目安に届くとアナウンスがありました。
FAQには7月15日までに届くはずで、既存のユニオンバンクのATMカードは8月1日(もしくはUSバンクのATMカードをアクティベートした時点)に使えなくなると書いてありました。
そのうち届くはずですが、受領するためにも住所などは確認しておきたいですね。
PIN番号はユニオンバンクのときと変わらないみたいです。
7月15日までに届かない場合、USバンクのコールセンター(Japanese Customer Service Unit)に電話してね、とありましたが日本への郵送は国際便になるので1か月くらいタイムラグありそうです。
ユニオンバンクからUSバンクに口座移行を無事に完了した話まとめ
今日はユニオンバンクからUSバンクに口座移行を無事完了した話をまとめました。
2021年、三菱UFJ銀行がユニオンバンクをUSバンクに売却する話からはじまります。
2023年4月には三菱UFJ銀行が日本人向けの口座開設サポートを停止し、2023年5月からUSバンクへの移行作業がはじまりました。
USバンク、ユニオンバンクともに口座移行はできるはずなのですが、私の場合はUSバンクのウェブサイトからは情報一致せず、ユニオンバンクのウェブサイトから移行作業を進めました。
日本にいながらインターネットのみで移行完了し、残高も無事に移されていることを確認済み。
ただしUSバンクは日本の住所や電話番号はオンライン上では入力できないので少しシステムが弱いなと感じました。
留学中、駐在中の日本人はもちろん、帰国後にユニオンバンクの銀行口座を維持している方は多いと思います。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。